Italia:Roma 4

2日目 朝
■ コロッセオ
地下鉄A線でコロッセオまで。
昼の円形闘技場は夜のライトアップされたのとは
また違う表情。夜はまるで舞台装置みたいだったが
昼のほうが遺跡っぽさが際立つ。
遺跡の周辺にはローマ戦士のコスプレした人が
「1ユーロで一緒に写真とろう!」つってうろうろしていた。
日本人観光客にはふっかけるらしい。
そのコスプレのレベルで金をとろうなど片腹痛いぞ。
ROMA PASSを持っていると、入場の列に並ばなくてもよいので
すいすい入れていいかんじ。
ローマ観光する人には是非おすすめしたい。
中に入ると規模の大きさに驚く。
紀元72年から建設がはじめられたというから
かれこれ2000年近く建っていることになる。
2年前に訪れたチュニジアのエルジェムの闘技場がローマの次に大きいものらしいが
地下が掘り下げられていないぶんこぢんまりとした印象だった。
ローマのは立体的なかんじ。

■ 凱旋門~ドムス・アウレア~サンクレメンテ教会
コロッセオを出て、コンスタンティヌスの凱旋門をぐるりと回って
西側のフォロ・ロマーノへ行く前に東側を見ておくことに。
ネロ帝時代の黄金の宮殿「ドムスアウレア」に行くも
見学が予約制になっており見られず。しょんぼり。
ラビカーナ通りをはさんだサン・クレメンテ教会へ。
なぜか中庭では「I LOVE ROMA」(もちろんLOVEは赤いハートマーク)という
Tシャツを着た少女たちが肩を組んで記念写真を撮っていた。
どんなシチュエーションなんだそれは。

ほかの学生たちは思い思いの位置で写生をしている。
この教会は4世紀のローマ造幣局とミトラ教の神殿の上に
12世紀にキリスト教の会堂が建てられるというミックスぶり。
会堂のファサードだけは18世紀につけたされたらしいが
内部はほとんど12世紀のままで、(「地球の歩き方」参照)
きらびやかな後陣のモザイクが、ビザンチン様式で素晴らしい。

地下へ降りるには有料だったのだが、
「ミトラ教」がなんなのか興味があったので降りてみると
内部は鍾乳洞のように暗く、ひんやりしており
驚くほど広大な空間が広がっている。
ところどころ9~11世紀のキリスト教の壁画が残されている。
ルネッサンスにいささか辟易していたので
中世のこの「しりあがり寿」的なイコンに癒されるー。
無数の柱をぬうように進み、狭い通路を抜けて
ときには広いホールのような場所を通りながら
途中、ミトラ教(キリスト教以前の多神教)の神殿を見つける。
うすぐらくてよくわからないが、日本の庚申塚のような
ビリケン様のような・・・とにかく不思議な像が置かれていた。
途中、轟々と響く滝のような音は
内部には紀元前に敷設されたクロアーカ・マクシマと呼ばれる
大下水溝を今も流れる水の音らしい。
なんとも異空間であった。
歩き疲れて、ランチはコロッセオから程近い路地のカフェへ。
地元の人が多い。ならびの八百屋や花屋さんを見つつ
路上でビールとパニーニ。