I氏とおでかけ。
うちのMiniがどろどろの酷い有様だったので
洗車してもらった。手洗いでピカピカに。
これでどこに出しても恥ずかしくない子になったよ…
すっかり気分もよくなって、東京都現代美術館へ。
「大岩オスカール展」
いままでまったく知らない画家だったのだけど
思ってたより30倍くらいよかった。なんでも見てみるものだ。
やっぱり現代美術のなかでも、こういう具象的な作品のほうが
受け入れやすい。
この人、サンパウロ生まれなのだが、北千住にアトリエがあったようで
「岩本オスカールの東京案内」っていうショートクリップは
近所らしい風景がところどころに出てきて親しみが持てる。
インタビューを見ても、かなり現実的な人で
いかに売るか、ということを作品を作るのと同じくらいの
エネルギーを使って考えて、実践している。
制作して、ギャラリーに出して、巡回して、売れて、搬送して、
お金をもらうという一連の流れに時間がかかりすぎる業界の中で、
どうやって稼ぐか。世界で同時に展示するには
どのくらいの作品がないといけないのか。
NYという新しい環境に来たのは、制作の刺激になるから、という理由らしいが
ビジネス書や経済紙を読んで、かなり起業について勉強したらしい。
なんのコネクションもない土地で
4年で黒字になったというのだから、たいしたものだ。
ふつうは、こういうことを別の人が考えているのかね。
それとも、みんな制作しながら考えることができないから
アーティストは食っていけないのだろうか。
大岩オスカールの印象が鮮烈すぎて
もうひとつの企画展「屋上庭園」は非常にうすく見えた。
常設も入れ替わってた。個人的には前のほうが好き。