Journal読書

retrospection


久世光彦 『昭和幻燈館』(中公文庫) 読了。


『悪魔のようなあいつ』の演出に平伏して以来
ようやくこの人の著書を手に取った。
銅版画家の北川健次とのコラボで週刊新潮に連載していた
『死のある風景』は読んでいたから、この人の
暗いものに美をおぼえる耽美的な作風はなんとなく知っていたのだが。
この『昭和幻燈館』には、洋館、軍服、狂女、禁書、ランボオ、ヴィスコンティ
昭和歌謡、唱歌、夢二、ラディゲ、乱歩、同潤会アパアトメント、華宵などなど
自分や友人たちが愛する「昔もの」がつまっていて
この御大が、どこをどう経由して現代の懐古主義的女子達に
これだけピンポイントにつながったのか、と本気で考えてしまったのだった。
(だいたい想像できる。栗本某は一枚噛んでる。←読んだことないけど。)
さすがに現役の軍人や安銘仙をひきずって町を彷徨する狂女は
わたしが子供の頃にはとっくに絶滅していたが。
おそれいりました。
どうでもいいけど、久世光彦のお父上の俳号は
「 鵼 王 (ぬえおう)」
だったらしい。
強すぎ!!