早朝、なんだか光が夕方のようだった。
日が低くなってきたなあと思う。
とはいえ、日中はものすごい暑さなので
アンダルシアの人々のように、日の高いうちは家でじっとしている。
■ 黒沢清監督 『アカルイミライ』
ものすごく退屈なんだけど、とつぜん急所をつかれて涙が出ちゃうような映画。
オダギリジョーが演じる20代ニートのピリピリしたかんじと
おじさんの「若者を理解しようとして挫折するかんじ」がすごくリアル。
夜の川を流れていくクラゲの大群が幻想的。
■ 黒沢清監督 『cure』
傑作傑作とまわりが言うので、本腰入れて観たら、ほんとに傑作だった。
(過去、片手間に見てたらしい。断片的に覚えてた)
結構血まみれでエグいけど、力づくで引き込まれるような展開。
たしかにこれは外国での評価のほうが高そうだ。
黒沢清の映画は、たいがい「オチが意味わかんない」とか言われてしまうんだが
途中の展開があそこまで面白かったらラストなんてどうでもいいというか、
別に映画の終わりが、かならずしも物語の終わりでなくてもよいわけで
新たな物語のはじまりを暗示させるあのラストは
むしろ非常にわかりやすいと思ったが。
そして、この人の撮る廃墟はいつでも美しい。
“bright future / cure” への2件のフィードバック
「cure」、相当コワいです ><。
私は内外問わず「死ぬまでにこの映画について明確に語りたい」
なる目標勝手に掲げる作品が幾つかあるのですが
その中で「cure」は、内の最右翼の1つです。
ところで、この作品のコワさの肝である某若手俳優が
「冬のソナタ」でヨン様を吹き替えてる事は、あまりに知られていません。
>れざさん
『cure』は本当に傑作で、つっこもうと思えば
いくらでもつっこめるような暗示に満ちているのだけど、
ふつうのサスペンスとしても一級だと思うのですよ。
娯楽映画としてちゃんと成立するというか。
『ドッペルゲンガー』もオバカな展開が良かったですよ!おすすめです。
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