月曜。祝日。横浜へ。
本牧近くの三渓園へ。
お金持ちの作った日本庭園、ということしか知らなかったのだが
実は、原三渓という貿易で財をなした実業家が
金の力で集めた建築やら絵画やらの重要文化財がごろごろしている
「明治村」のようなところだ。
この人の凄いところは、私することを嫌って、
体系的に東洋美術をコレクションしていて、
しかもそれを若い芸術家や一般人に早くから公開していたことだ。
豊臣、徳川時代の茶室や庵はともかく、5世紀ごろの石棺を
そのへんに転がしてあるのは、もはやアヴァンギャルドですらある。
次は馬車道へ。
あいかわらず、古い建築が美しい。
島田荘司の探偵・御手洗潔の事務所もこのへんだよなあと思いつつ散策。
中華料理屋で腹ごなしをしてから、Bank ART 1929で開催されている
「ボルタンスキープレゼンツ La Chaine -日仏現代美術交流展」を見に行く。
旧横浜銀行本店の瀟洒な建物が現代美術のギャラリーになっているのだが
メインのボルタンスキーの作品は…
ちょっと…
手、抜き…?
折角の豪華なホールの内装が真っ暗で見えず、残念。
気を取り直して、別館BankART Studio NYK(旧日本郵船倉庫)のほうへ行ったのだが
倉庫の中が迷路のようになっていて楽しかった。
特に、狭くて暗い階段をのぼった先に開ける3階の作品は素晴らしい。
天井が高く、饐えたちおいのする倉庫と、窓から差し込む光と無数のビニルの花。
現代アートとはいえ、やはり時間と手間をかけた作品が好きだ。
(あいかわらずゴミを撒いただけの作品には、同行のI氏とさんざん毒吐いた)
“la chaine” への3件のフィードバック
この写真はすごいですね…。
見た瞬間に惹きつけられました。
あらやだ、三渓園ウチからすぐ近くですよ。
そのうち某Mさんとか一緒に遊びに来てくださいな。
>蜜柑さま
ぜひ、横浜に行かれるときは寄ってみてください。
馬車道の建築などもお好きかと思います。
>牛ビーフちん
あらやだ!あんないいとこに住んでいるのか~
本牧から三渓園へ行く道は桜が綺麗そうだったな。
ハスも満開だったよ。
こんどMさんと遊びにいくわあ。
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