島田荘司『御手洗潔のメロディ』(講談社文庫) 読了。
ひさびさに(新)本格推理に火が付いたかんじ。
島田荘司って、いつもインターバルが空くので
たいがい前読んだ作品の内容をすっかり綺麗に忘れていて
いつ読んでも新鮮。(すいません。)
おそらく『占星術殺人事件』『アトポス』あたりは読んでいると思われるが
部屋に文庫が見当たらないところを見ると、古本屋に売ってしまったようだ。
今回はメインストリームから逸れた短編集だったので
御手洗の過去や、犯罪が出てこない話も半分ほど収録されているが
これで一気に御手洗に親しみが湧いたかんじ。
最近の「探偵」からすると、ちょっと頭良すぎるかんじはするけれど
(ふつうハーヴァード出てストックホルムで脳科学を研究するような人は
横浜で探偵なんてやりません。)
有栖川の火村は常識人すぎるし
京極の京極堂はペダンティックすぎるし、というところで
彼のようなユーモアのあるキャラは愉しい。
「さらば遠い輝き」でひとりの男の過去にふれる描写があるのだが
それにまつわるストーリーが、思い出せるようで思い出せない…
これは絶対にあのキャラクターのことなのだけれど
これについて詳しくは知らない…というか断片的に知っているのだが
直接聞いたわけではなく…あああ、思い出せない…
そもそもなんでそれを知っているのだろう…?という状況に。
(熱心な読者ではないからそうなるのだ。)
でもネットで検索したらまだ読んでいない『異邦の騎士』からの
ネタだったので、明日はそれを買おう。そうしよう。
御手洗と石岡君がなんで同棲してて気持ち悪いくらい仲が良いのかが気になる。
“remember flame” への3件のフィードバック
えりついんは吉村達也の推理小説にはまりました。
なかなかですよ。
「暗闇坂の人喰いの木」なんかもオススメです。
>えりついん
昔、大昔に京都舞台のを読んだ記憶が…
ところでちゃんとハワイにはいけたのか?
インフルエンザは大丈夫だったの?
>ィシィさん
それも太古の昔に読んだ記憶が…しかも横溝の「病院坂の首くくりの家」とまじっているようないないような…
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