unforgettableness

なにげない風景がいつまでも忘れられないことがある。
今週の月曜の朝に見た景色も
きっとそんなかんじで残るんだろう。
あまりにも完璧な晴天で、桜がきらきらと光っていて
言葉の範疇をはるかに超えた風景だった。

NYのMoMAで見た、ある写真がそうだった。
非常に小さな作品で、ごく普通の家(納屋?)が写っている。
家の後ろには空き地と空。おそらく晴天だ。
家の壁には木漏れ日のように陽がさしていて
これといって何の変哲もない写真なのだが
何かが変なのだ。
焼き?光と影の具合?
MoMAにあるくらいだから凄いには違いないのだが
Man RayやH.NewtonやH.Bressonに比べたらうんと地味だ。
どれだけじっと見ても、何に違和感を感じるのか結局わからず
写真家の名前も忘れてしまった。
できることならもう一度見たいのだが。
ああ、だんだん気になってきた。