distorted 投稿者: Mai Suzuki2005年9月29日未分類 とある印象深いできごとを思い出す時 その視点が自分のものではなくなっている、 ということに気づいてしまった。 夏になる毎に繰り返しては眠れなくなる光景には 不思議なことに自分の後ろ姿が取り込まれている。 数年前まではそうではなかった。 タイルや排水溝、バスタブ、シーツ、アンプル、 血圧計、コップの水を見ているのは間違いなく自分の視点だった。 いつからか夢のように圧縮され、歪曲されている。 これはいったい誰の記憶だろう。 なぜ形を変えながらも定点に居座り続けるのか。