self-sufficiency

吉本ばなな(現よしもとばなな)のエッセイ『パイナップルヘッド』は
なべて面白くない本だが、「必ず恋人ができる秘訣」という章だけは
何度読んでも味わい深い。
「もてる人とは『自足している人』である」という内容だ。
(わかりやすすぎて言葉の力に捻じ伏せられる感も否めないが)
「人になにかを期待するという有様は、巧妙に隠されていても
大変すばやく他人の本能に伝わり、相手はおびえてしまう。」
文章はさらに続く。
「しかし期待がなければ、自分で自分の楽しいことを見つけて
遊べる人なら、他人は好奇心を持って、もっと知りたくなって
寄ってくる。」

もちろん私の場合は、それどころじゃなくて髪を振り乱して
誰かに助けを求めたり悶々と悩んでいることのほうが多いが
周りの素敵レディーや素敵ムッシュウを見渡すと
自足している人は多い。

self-sufficiency” への2件のフィードバック

  1. 私もよしもとばななのエッセイはあんまりなんだけど、
    最近妹がその本を中古で買ってきてその章だけ読んだのよ!
    なんたる偶然!
    やっぱり私も「自足」について考えた。
    自分は自足できているか?とか…。
    私の周りには妙にもてる(定義は曖昧だけど)人が沢山いて、
    その人たちは
    「誰に何と言われようと自分だけの価値観を持っている」
    ような気がする。
    実際彼らも心の中ではもがいていたりするのだろうけれど、
    表現として人から幸せを貰えるとはこれっぽっちも思っていなくて、
    自分しか自分を幸せにできないことを知っているような気がする。
    確かに
    「幸せにして貰う」
    よりは
    「一緒に幸せになる」
    ほうが良いもんな…。
    また、本の話をしよう。

  2. おお、なんたる偶然!
    なぜか、この章だけいいよね。あとはかなり
    どうでもいいんだけど…
    自足してると誰かが困っているときに
    必ず助けに来てくれる、もっというと
    自足している人は誰もこなくても困らない
    ってとこもなかなか良い。
    最近、仕事とか学校とかで忙しくしていて
    でもそれでも充実してるなあと思うとき
    物凄く周囲の人に助けられている気がするのです。
    さびしい時とか依存したい時は、その周囲の人の存在も
    見えなくなっているものなのかもしれないねー。

コメントは受け付けていません。