カテゴリーアーカイブ: Favorites

Alice in Wonderland

ティム・バートン監督 『アリス・イン・ワンダーランド』

なんとなくお馬鹿な映画が観たくてティム・バートンを2本借りてきた。
わたしのなかのアリスは、やはりシュワンクマイエルのが一番だが
これはこれでいいんじゃないですかね。(不思議の国のアリスじゃ全然ないけど!)

英語はめちゃくちゃながらに言葉遊びがあったり韻を踏んだりしているのを
訳しきれてないから日本語で見てもサッパリなのはしょうがないとして
それにしたってあんまりな話の展開とか、
妙に萩原流行に似ているハートのジャックとか
最後の意味もなく前向きな終わり方とか
全編にわたって観客をおいてけぼりにするバートン節が痛快なのである。

ヘレナ・ボナム・カーターは今回もキレキレで良かった。


sous le sable

フランソワ・オゾン監督 邦題『まぼろし』

フランソワ・オゾンってゲイだけどかなりの熟女好きなのが不思議。
シャーロット・ランプリングがあまりにフランス語が上手なので調べたら
フランスで教育を受けていたのですな。

邦題の『まぼろし』は、あまりに直球すぎるので
原題の「砂の下」のほうがいいと思う。(英題も「Under The Sand」である)


Coffee and Cigarettes

安定のジャームシュ!最高。

「ジャック、メグにテスラコイルを見せる」は声出して笑った。
The White Stripesのふたりはかわいい妖怪みたい。

安定といえば、最近借りる映画には、3本に1本くらいの確率で
ブシェーミが出てくるんですけどなんでか。


8 femmes

フランソワ・オゾン監督『8人の女たち』

1950年代の衣装もメイクも舞台美術もえらい可愛かった。
こういう舞台ものってキャスティングですべてが決まってしまうと思うのだが
これは本当に全員が全員本当にすばらしくて拍手であった。

『スイミングプール』でおしげもなくおっぱい出してたリュディヴィーヌ・サニエも
この頃はかわいいなー。
最後のほうはカトリーヌ・ドゥヌーブ様とファニー・アルダン様の
絡みなんかもあってカオスな状況だった。
エマニュエル・べアールは安定の演技なのだが
アンニュイなイメージが強いので歌って踊る彼女にめちゃくちゃ違和感が…。
いつ観ても顔が個性的すぎて見入ってしまう。

話の筋とはまったく関係ないのだが
錯乱する老婆の頭にガラス器をたたきつけて黙らせるドゥヌーヴ様に爆笑した。


The World’s Fastest Indian

ロジャー・ドナルドソン監督『世界最速のインディアン』

1000cc以下のオートバイの地上最速記録保持者バート・マンローの実話に基づいた映画とのこと。
誰も死なず、殺されず、悲しい思いもせず、いい人ばかり出てきて
最後もほんとにハッピーエンドで気持ちのよい映画であった。

アンソニー・ホプキンス爺が、どこに行っても老若男女から愛されまくるのがおかしい。

先日、英会話の先生にウェルシュ語を教えてもらったのだが
「そういえばウェールズって有名人はいるのかな」と思って調べたら
ホプキンスはウェールズ出身であった。
この映画ではものすごいニュージーランド訛で話してるが
ホプキンスがウェルシュ語を喋ったら迫力ありそう。魔法使えそう。


BIUTIFUL

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『BIUTIFUL』

「オススメ。だけど逆にきみにしかオススメできない。」と言われたので
そこまで言うならと思って観てみたら久々に消化不良をおこして眠れなくなるほどの
スーパーヘヴィ級の映画だった。
観た後のどんより具合と言ったらテオ・アンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』、
レオス・カラックスの『ポーラX』あたりと肩を並べるんじゃないだろうか。

泣けもしないし、笑えもしない。
予告編だけ見ると、やさぐれた生活をしている余命2ヶ月の男が家族の愛を取り戻す的な話に見えるが、
まったくそんなんじゃないから。闇:光=99:1くらいの映画だから。

以下ネタバレです。
続きを読む


SUPER 8

エミール・クストリツァ監督 『SUPER 8』。
(同名のアメリカ映画があるが無関係)

監督自身がEmir Kustorica and No Smoking Orchestraというバンドをやっているのだが
その欧州ツアーのドキュメンタリーとメンバーの紹介映像が交互に流れていく。
映画ではパルムドールとってるけど、ここに出てくるクストリツァは
うす汚いギタリストのおっさんかつ、ドラマーのお父さんだ。
(結構うざい親父で、息子に邪険にされてるのが可愛いw)

最後に流れる’Unza Unza Time’のPVにつながる暗く美しい短いメンバー紹介映像が
熱狂のライブ映像のあいまに静かに挟まれていく。
とくに最後、戦争で国連軍に落とされた橋が沈む運河で
ボートに乗ってアコーディオンを弾く男の画は幻想的だった。

しかしメンバーが個性的すぎてかなりおかしい。
(もと軍人、軍楽隊、葬式で演奏する人、パラノイア、聞いたこともない小国出身の人などなど。)

ものすごく良かったのでDVDを買おうとしたら
ずっと廃盤になっていた「アンダーグラウンド」がBluerayで再発されることがわかって
思わず声が出てしまった。これは買う。絶対に買う。


Paprika

今敏監督 『パプリカ』
原作と全然ちがったけど、これはこれで結構好きだった。
映画のほうがドグラマグラっぽい。
でも、原作の乾と小山内の関係とか、
パプリカとかつてのクライアントとの間のセクシャルな出来事が
端折られていたのが残念。それがあるから
見てる方もちょっとドキドキするし、それでも
時田くんが好きなのが微笑ましいのに〜、と思うのであった。

とりあえず、日本人形を見ると
海月姫の千絵子さんを思い出すのはもはやデフォルト。


Gran Torino

今週は忙しくて、なかなか映画を観る気になれなかった。
しかもスウィーニー・トッドでわけわからなくなった後に残していたのが
よりによってクリント・イーストウッド監督主演の『グラン・トリノ』。重い。
疲れて家に帰ってイーストウッドの苦味走った顔はなー…と思って
放置していたのだが、意を決して鑑賞。

最後は劇的すぎる気もしたけど、すごくエンターテインメントな作品(任侠系)だったし
じじいになってもイーストウッドはかっこよかったし
アメリカの田舎ってやっぱり怖いとこだ絶対に住みたくないと思ったし
生と死と、人種の問題、移民の問題、銃の問題、戦争のトラウマ、高齢者の孤独などなど
思うところいろいろある映画でした。

日本だったら主役は高倉健だな。


Paprika

Cuty Sign in Prague

筒井康隆 『パプリカ』読了。

最近、不思議な夢をよく見るようになって、Evernoteに
夢日記をつけはじめたところだったので、タイムリーに夢のお話。
しかも精神分析もちょこっと出てくる。

クライマックスの幻想のシーンがやや長すぎる気もしたけど
ふわっと軽いラストシーンは好きだった。
筒井作品にしてはわかりやすいほうだったのではないかな。

それにしても日本人形が出てくるたびに、「海月姫」の和物ヲタ・千絵子さんを思いだしてしまう。

今敏監督の映画も見なければ。音楽は平沢進だし。

写真はプラハの地下鉄ムゼウム(博物館)駅。