月別アーカイブ: 2月 2008

hospital life 9

左目の網膜剥離で、人生初の入院→全身麻酔→手術→退院を経験しました。
いやあびっくりした。
まあ命に関わるような病気じゃないので
お仕事関係や遊ぶ約束をしていた人にしか
知らせていなかったのだけど、日々いろいろな方がお見舞いに来てくれて
ほんとに励みになりました。
ありがとうございました。
おかげさまで経過も順調で、視力も戻ってきております。
もし入院とはどのようなものか興味をお持ちの方は、
「入院日記」(←文豪がみんなやってるのでやってみたかった)を
ご一読くださいませ。

http://3d-luna.com/blog/hospital_life/


hospital life 8

朝の診察で、明日退院でも問題ないと言われる。
説明書には術後、飛行機に乗る場合は医師に相談を、と
書かれていたので主治医にきいてみたところ
「ああ、あれは内側にガスを入れる治療の場合です。
万一、眼の中にガスが残っていた場合
気圧の関係でガスが膨張し…」
「お、おそろしいことになるわけですね…?」
「そうです。おそろしいことになります。」
ということだった。
おそろしい。。。。
夕方I氏がまんがをひきとりに、丁度いれかわりくらいで
ゆさまがお見舞いに来てくださった。人形の話などして盛り上がる。
あの世界も奥が深いのう。
入院中は自分のサイトの構築でもゆっくり考えようと思ったのだが
そんなことすっかり忘れて、ニコニコ動画で
ラーメンズのコントばっかり見てた。だめな自分…。
しかし、術後に思ったより見えない時間が続いたので
本当に左眼の視力が回復しないんじゃないかと思って
嘆きつつ写真集の構想は練った。
左眼でファインダーを覗いていた頃の写真をまとめよう、と
そんなふうに思ったのだった。
今の時点でも、どのくらい視力が戻るかはわからないし
いずれは右目を使うようになるのかもしれないが
この計画は、できればこの1,2年で実現させようと思う。


hospital life 7

朝は院長(眼科の?)の回診。みんな若い先生たちが神妙な顔をして
院長の診断を見ている。緊張すんだろうなあ。
教授にも見てもらったが、経過は順調のよう。
濁った水晶体が早くきれいになるといいけど。
今日はお風呂に入る。
30分枠を予約すると、普通の家庭のお風呂みたいな浴室を
使うことができる。
同室のおばあさんの会話
「髪のゴムとろう。なんか鎌倉時代の人みたいになっちゃった」
「いいじゃん、鎌倉時代。」
本人たちはいたって真面目なんだが、吹いたw
昼、かずかずがお見舞いにきてくれる。
一緒にお弁当を食べた。
ひさしぶりに会ったのでマシンガントークしつつ
YouTubeみたり、祖父江慎の話したり。
ラーメンズ 「不思議の国ニポン」「採集」「ヒロシと父」がおもしろかったw
夕方、同じタイミングでI氏とゐさんが来てくれる。
ゐさんとは結構ゆっくり業界話なんかを話す。


hospital life 6

朝、診察。となりでは4歳くらいの手術したばかりの男の子が
「目が開けられない!」とびいびい泣いている。
気持ち、わかるよ・・・!
あたしも手術前はそんな心境だったよ・・・!!!
それでもS先生は非情にも「目あけてくれないと退院できないよー」と脅していたw
夕方、I氏が雑誌とグリルチキンパスタを差し入れてくれた。
あずまきよひこ「よつばと!」3巻、
あさりよしとお「なつのロケット」、
惣領冬美「チェーザレ」4巻まで読破。
夜はa隊員が直行帰りに物資をいろいろ買ってきてくれた。
水を使わないシャンプーとか、体をふく洗浄液とかは嬉しい。
部屋は4人部屋だが、同じ病室には食事がまずいだの
看護婦が呼んでも来ないだの、口の利き方が悪いだの
文句ばかり言っているおばあさんと
まあまあ、とにこにこしているおばあさんがいる。
どこかで読んだが、老人ホームなんかでは
認知症になっても、怒っている人と、穏やかな人に二分され
たいてい怒っている人というのは若いときに
苦労が多かった人なんだそうだ。
あたしはにこにこしている人になりたいなあ。
(でも病院の事務方にぶちぶち文句言ってるくらいだから
すでにダメかも…)
どっちのおばあさんも、朝の5時くらいに眼を覚まして
しゃべりはじめるのだけは勘弁だ…。
さて、入院中に便利なもの一覧メモ。
●ラップトップのパソコン(PHSの定額プランは必須)
メールしたり、iTuneのラジオを聞いたり、動画サイトを見たり、非常に便利だった。
PHSなので携帯みたいにこそこそしなくていいし
(携帯はこそこそでも本当はダメなんだろうが、
病室が計器などから離れている場合は黙認されているのが実情のようだ。)
●化粧水、リップバーム
病室はひどく乾燥してる。
希琳ちゃんがお土産にくれたGarnierのClean&Flesh Invigorator tonerが
ぱしゃぱしゃ使えて香りも良くて、すごく助かった。
リップバームはa隊員が差し入れてくれた。なんて気が利くの…!
●飛行機用枕
あの便座カバーみたいなやつ。
上体起こして本を読むときとか、楽ちん。
●まんが
入院準備しているときは思いつかないと思うので
お見舞いの人にお願いするといいかも。
ちなみに、うちの会社は常務(まんが王子)と事業部長から
オススメまんがリストがメールで届いた…
花とかよりよっぽど実用的で、しかも他人セレクションなので新鮮。
●小物入れ
上記もろもろ入れておくのに必須。
DIESELの腕時計が入ってた箱が便利であった。
そのほか、iPod、DS、クロックスのサンダルとか、保湿ティッシュとか
電波時計とか。
PCがあるからか、TVは一度も見なかった。


hospital life 5

経過は順調で、視力の回復にはかなり時間を要するので
今日明日で視力が戻らなくても心配ないとのことで
少し安心する。
大学病院ってのは面白いところで
学校と企業がほんとに半分ずつなんだなあというかんじがする。
病院のHPなんかを見ると「患者さまの笑顔のために」とかなんとか書いてあって
CS第一!ってかんじ。
看護師さんの仕事ぶりなんかは本当に涙が出るほど献身的で素晴らしくて
ホテル並みのサービスなんだが、これが事務方になると
一変して、なんだが学校の事務所のような「上から目線」になる。
整理券を出せばいいのに入院患者を出入り口近くの寒い場所に平気で並ばせるし
書類の不備があるといって容赦なく「もう一回来てください」と言われる。
ようやく書類が通ったと思ったら、事務のおっさんに
「ごくろうさま」とか言われたりする。
せ、せめて「お疲れ様です」だろ!と
なかなか来ない各駅停車のエレベーターを待ちに待って
8階から1階を2往復した患者は怒るわけである。(あたしのことだけど。)
あと主治医たちも教授クラスの先生に診せるときは
「教授に診ていただくので・・・」という言い方をする。
基本、身内なんだから敬語を使うのはおかしくないか?
企業だったら「上席の者が拝見します」ってところだが
まあ、そこまで求めないけどさ。
午後、ゐさんとゆさんがお見舞いに来てくれる。
他愛のない話をしてげらげら笑って、かなりすっきり。
やっぱりこういうとき嬉しいものだなあ。
内科系で入院していると、お見舞いの人と話をするのも大変だろうが
わたしは左目がぼんやりしているだけで体は元気なので
そのへんは全く問題ない。
夜はI氏がおいしいデリを買ってきてくれたので
病院食は食べずに、そっちを食べた。
デザートのPAULのアップルパイが美味しかった。


hospital life 4

すっかり麻酔も消え、点滴も取れて体調も元に戻った。
主治医のI先生に「どんなかんじの手術だったんですか」と聞くと
「DVDで撮ってますよ。よかったらダビングしますよ!」
と言われ、ちょっぴり引く。
「いやほんとに!遠慮せずに言ってくださいね!眼しか映ってないですけど。」
「わ、わかりました。結婚式の2次会で流します・・・」
「え?ご結婚されるんですか?」
「冗談です・・・・」
という、かみあわない会話をしてしまい後悔する。
a隊員が、あずまきよひこ「よつばと!」1~7巻を差し入れてくれる。
こういう軽いまんがが非常にありがたい。
なにしろ右目しか見えないので小説は疲れるのだ。
JGバラードのSF小説を3冊持ち込んだのだが、手をつけられない。
その後、中国から帰ってきたb様が見舞いに来て
とりあえず業界の話をさんざんして帰っていった。
I氏はリクエストしたセブンイレブンの
グリルチキンパスタを買ってきてくれた。
病院食のかわりに食べる。こういうジャンクな味がうれしい。
まんがも「チェーザレ」を差し入れてくれた。
みんな、まんがありがとう・・・!(涙)
消灯後に視力が戻らなかったらどうしよう、と暫くメソメソ考える。
車の運転もできないし、今の眼を酷使する仕事も続けられないかもしれない。
そうなったとき、自分にまったくほかのプランが思いつかないのが
ちょっとショックだった。写真にしろWebにしろ、目に依存しすぎている。
今の仕事はたしかに好きだが、我ながらつぶしがきかなくなってるなあ。


hospital life 3

朝、かなり視力が落ちていて、肝心の部分も剥離していたとのことで
緊急手術が決まる。
かなりびびる。ただ、早く処置をしてもらえるようでよかった。
車椅子で、誰もいない長い廊下を移動する間は
もう死刑囚のような気分。
車椅子を押してくれた看護師さんが、麻酔科の看護師さんに
「初めての手術ということで、かなり不安のようです(=かなりびびってます)」
と伝えていた。
うん。。。チキンハートなんだよ。。。
秘密基地みたいな手術室では、8人くらいがうろうろと計器や
麻酔の準備をしていた。
「まぶたが重くなったら合図してください」と言われたものの
手足がうごかせないので人差し指を立てたのだが
誰にも気づいてもらえなかったもよう。。。しょんぼり
まぶたが重くなる前に、肩、胸、腕がぐっと重くなり
誰かにおさえつけられているようなかんじ。
自発呼吸ができなくなり、一瞬パニックになった。
手をさすってくれている人がいたのだが
その人の手をひっかいてしまったかもしれない。
「う、息できない!まずいかも!」と思った瞬間、落ちた。
おそらく、その間1秒くらいだろう。
次に覚醒したときは名前を呼ばれ、肩を叩かれたときで
すっかり手術は終わっていた。
おお、これこそ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」ってやつだな。
体はだるく、ぼーっとしたかんじ。
酸素マスクを8時間、点滴を2袋こなすまでは
はずしてもらえないとのことで、夜は覚醒と眠りの狭間でうろうろする。
血が止まるまでは上体を起こして眠らなければならないのも辛いが
北欧の貴族はそんな眠り方をしていたような
(だからベッドが異常に短い)そんなことを思い出す。
時々、首のうしろあたりにある(ような気がする)意識の束を
ぐいっとひっぱられるようにして意識が遠のくのが怖い。
呼吸が浅くなり、このまま落ちたら死ぬ!と思って目が覚める。
この感覚は麻酔が残っているからだろうか。


hospital life 2

朝 かなり進行しているとのこと。
眼球の中の地図を書く作業をした。
眼球上の傷の位置などは「11時の方向」というように
方角みたいな言い方をするのが面白かった。
ひたすらI氏が差し入れてくれた幸村誠の「プラテネス」(講談社)を読む。
全部が全部いい話なので、息抜きがないんだが
かなり面白かった。まさに名作というかんじで
ずっと売れ続けるんじゃないかな。


hospital life 1

この日記は退院後に掲載したもので
術後順調に快方に向かっておりますのでご心配なくお楽しみ(?)ください。
***
左目の視界の一部1/5ほどのところに何か変なものが見える。
これは、先週の健康診断の問診表にあった「視界が欠ける」というやつではないか?と思い
朝一番で会社の近所の眼科に行く。
引田天巧みたいな女医(BGMは中島みゆき)に、5秒で網膜剥離の診断を受け、
「速攻で紹介状書くから、入院の準備して大きい病院に行って!」と言われる。
会社で事情を説明し、30分でもろもろ引継ぎ準備をして帰宅し
とりあえず手ぶらで日医大付属病院へ。
そこで「今から入院していただきます」と言われ大いに焦る。
ジェットコースターに乗ったように入院準備。
まず、もろもろの承諾書を書き(何回自分の名前と住所を書かされたことか!)、
採血され、心電図をとりに循環器科へ。
それから放射線科でX線を撮り、
焼きあがった写真を持って眼科外来へ戻り
なんとか入院準備で一時帰宅の承諾をとりつけ、タクシーで家に帰る。
部屋に常備している「出張セット」に
1週間ぶんの着替えをつっこみ、トランクにつめて
tram氏に手伝ってもらい再びタクシーで病院へ。
あとはとにかくじっとしていろとのこと。
どうなることやら・・・