acid/alkali


乱歩の紫陽花。
こうなるともう、土壌が酸かアルカリかは関係ないような気もする。
紫陽花はあまり好きな花ではないのだ。
こんなに色とりどりに豪華に咲くのに
桜のようには盛り上がらない。
素馨のような香りもなく。
薔薇のようにカタログ的に収集したい気分にもならない。
なんだろう、ボリュームがありすぎるのだ。
顔が巨きい、化粧の濃い女のようなイメージがある。
しかも、紫陽花を見るたびに
皆が「酸かアルカリか」という話をするのもよろしくないと思う。
あまりに風情がないではないか。
でもこの季節、家々の軒先であまりによく見かけるので
日本人は紫陽花が好きなのだなあと
今年初めて気がついた。
トルコでは乾燥しているからか、そのままドライフラワーに
なって立ち枯れていくのだが、その風情は退廃的で好い。

flying boat


トルコ写真を現像したら、シチリアで撮影したフィルムが1本まじってた。
タオルミーナという、日本で言うと熱海みたいな保養地の
「4月9日広場」は、教会があり、海が見える展望台があり
広場のまわりをぐるっとカフェが囲んでいる素敵な場所だ。
なにやら、空にヘリコプターのようなものが飛んでいるのだが
なんか妙に軽そうだし、軌道もふらふらしている。
あれあれ、なんか海にむかって落下しているような?
「お?」
「おおお?」
といいながら、カメラで追っていたら、周りの人もみんな注目しはじめた。
そうこうしているうちに、そのまま着水して、
スイスイ海の上を走っていったよ。
一同( ゚д゚)ポカーン

Turkey : Kadikoy – Istanbul

カドキョイは、ほんとに地元の人のための町で
駅前はごちゃごちゃしていて、もっさりした雑貨屋や電気屋が並び
それでも人はたくさんいて、なんとなく「錦糸町」ってかんじ。
おばさんたちが駅前で「ビルミルヨン、ビルミルヨン」と言いながら薔薇の花を売っている。
「ビルミルヨン、ビルミルヨン」というのは「100万」という意味だが
デノミが施行されても、まだ100万という呼び方は残っているようだ。
(今は100万が1になってしまった)
トラムヴァイに沿って埃っぽい大通りを北に歩いていくと、
軌道敷の両脇が遊歩道になっているちょっとおしゃれなエリアになる。
(とはいえ原宿の竹下通りみたいな垢抜けないかんじ)
現地の女の子に人気がありそうな雑貨屋で、凝った手刺繍の
かわいいストールを購入。しぶい色のも良かったが
珍しくオレンジとピンクという明るい色を選んだ。
特に面白い店もないので、お茶を飲んで、引き返す途中で
ふと、いいあんばいの路地を見つける。(こういうのには鼻が利く)
入って見ると、骨董屋が軒を連ねている。ビンゴ!
町歩きの鉄則は「来た道を戻らない」だな。
b様はガラクタの香水瓶などを購入。

オスマン時代の建築が残る骨董屋通りを抜けると
アメ横のような喧騒。八百屋や魚屋が、帰宅時間に合わせて
盛大に呼び込みをしている。
日本語の「らっしゃいらっしゃい」というのは「ブユルンブユルン」って言うんだが
なんかコワモテのおじさんたちがブルルン言っててかわいいよ。

ここの魚屋が飼ってる(らしい)ガチョウに遭遇。
なにもこんな道のまんなかで・・・
ちなみに日本に帰ってきてから、彼の名前が「ロディ」であったことを知る。

活気のあるカドキョイの町を堪能。このへんはまだ
ガイドブックでもあまり紹介されていないので、地図もないのだが
メインストリートの東側の路地が面白いのでオススメ。
帰りの連絡船も、デッキで頑張った。
ヨーロッパ側は、トプカプ宮殿やジャーミがライトアップされていて綺麗だ。

すっかりホテルの近所の道も覚えたころに帰らねばならないのが辛いが
エジプシャンバザールで最後の買い物。悔いのないよう
とりあえず欲しいかも、と思ったものは全て買った。(つっても安いんだけど。)
アラベスクのベッドカヴァー、三日月柄のクッションカヴァー、
アダチャイ(セージのお茶)、お土産のお菓子などなど。
何度も世話になった土産屋のお兄ちゃんとは、東京で会う約束をして別れた。
最後の夜は、お気に入りのレストラン「サヌルチュ」でディナー。
ガイドブックに乗っているような有名店だが、地下貯水池(地下宮殿)の一部を
階層してレストランにしていて、蝋燭と暖炉の光がなんとも黒魔術っぽい
妖しげな雰囲気で素晴らしい。今日はピアノの生演奏が入っていた。
(意外とスタンダードなナンバーだったのが残念だが。)
アナトリア風のケバブ盛り合わせをオーダー。
カッパドキア産の赤葡萄酒が美味しい。

やっぱりトルコは人が良いなあ。あと食べ物が素晴らしいねえ。
町に活気があるのも良い。
次来るときは、アジア側をもっとゆっくり歩こう、とか
黒海のほうにも行こう、とか話しつつ。とてもよい晩餐だった。
今回も、なにひとついやな思いをせず無事終了したことに感謝。
イスタンブルには、どうせまた来ちゃうだろうから
そんなに淋しくない。
というわけで、今回のトルコ旅行記はこれにて終了。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

winter rose


東京よりイスタンブルのほうが寒い気がするのだが
かの地では、自然に咲いている薔薇をよく見かけた。
チェロ、オークションでついうっかり落札してしまう。
まあ弓も付いて破格の値段だったんだが、折りたためないバージョンなので
とりあえず、お迎えする準備をすべく部屋の大改装を画策中。
何かをきっかけにして身のまわりのものを替えてしまいたい時期なんだろうな。

impressions


■ photo
明日ようやく、業者にスキャンを委託していたぶんの
トルコ写真(一眼レフ×リバーサル)があがってくる。
すでに「トル猫」は着々と準備しております。
自分でいうのもなんだけど、今回のトル猫は良いよ!
(なにしろ猫天国だったから。)
あと2日ぶんでトルコ日記も終わるが、旅の余韻は消えない。
ちなみに昨日発売の「旅」という雑誌はイスタンブール特集だった。
写真では負けないぞ…!(小声で。)
■ snow
週末、金曜夜出発で同僚たちと苗場に行く。
最高気温、マイナス5度。あたりまえだが、寒い。
でも晴天で粉雪がきらきらしていて、本当に美しかった。
昼はスノボ派と温泉派に分かれたものの(もちろんわたしは温泉派)
夜は合宿所みたいな宿で、なぜか任天堂DSのマリオカートに異様なほど盛り上がる。
周知のことと思うが、このマリオカートは8人まで対戦できて
ソフトを持っていない人も、持っている人からダウンロードして参戦できるのだ。
これ、iPodと同じくらい革命的な発想だと思う。
動きもまったくストレスないし、DSが売れた根源的な理由がわかった気がしたよ。
そんなわけで、今回のチームは、スキー部でもスノボ部でもなく
「温 泉 D S 部」と名づけられたのだった。
 
UNOと卓球にも燃えたけどね!(学生かよ。)
■ books
職場の近所によい本屋ができた。
・小川洋子『ホテルアイリス』(幻冬舎文庫)
あいかわらずフェチ。そして比喩でなくSMの話。
・久世光彦『昭和幻燈館』(中公文庫)
未読
・村上春樹・佐々木マキ『ふしぎな図書館』(講談社文庫)
1982年の改稿版。なつかしい。
佐々木マキはわたしの幼児期に多大な影響を及ぼしている。
cf 『ムッシュムニエルをごしょうかいします』

Turkey : Istanbul ii

12/30 午後
■ ランチ
老舗のキョフテ屋でランチ。
前にイスタンブルを訪れたときも、最初のランチはここだった。
何度食べても美味しい~!
スルタンアフメッドをぶらぶら。
突然サンタのかっこしたおじさんに
「オレの写真を撮れ!」と撮影を強要される。
クリスマスはもう終わってるし…っていうか、あんたイスラム教徒でしょ!

偶然、スルタンアフメッド2世のお墓を見つける。
豪華なシャンデリアが吊るされ、瀟洒なカーテンの下がる部屋の中に、
みっしりと棺が置いてあって圧巻であったが
とても写真に撮る気にはなれないかんじ。
tram氏と、とりあえず手を合わせて一礼したら、トルコ人が
「ふむふむ、感心じゃ。」というように満足げに見てた。
トルコの人は掌を胸のあたりで天井にむけて、何か唱えていた。
クルアーン(コーラン)かしら。
妙に日本語の上手な青年に声をかけられ、
スレイマニエ・ジャーミを見たほうがいいと言われる。
「僕もそっち方面に行くので、途中まで案内しましょう」と言って
ベヤズット地区まで案内してもらって解散。
日本橋に親戚がいるとか言ってたが、本当は絨毯とかキリムとか
売りたかったんじゃないだろうか。
あまりに買う気がなさそうに見えたのか、
単に日本語がしゃべりたかっただけなのか、
早々にリリースされた。
ベヤズット地区は、スルタンアフメット地区のやや北で
グランバザール、エジプシャンバザール、イスタンブル大学なんかがある。
本当はグランバザール脇にある古本屋街に行きたかったのだが、日曜なので休みらしい。
ベヤズットジャーミの周りには靴とかトレーナーとか、
地元民向けだか観光客向けだか、よくわからない門前市が立っている。
そのままイスタンブル大学門を左手に見て歩く。
なんだこの凱旋門、ってかんじ。
東大の赤門もこのくらいにしたらいい。

丘の上のスレイマニエジャーミへ。
かの有名なシナンの建築で、アヤ・ソフィアを超えようと目指したかの建築は
7つの丘の上に建つジャーミのなかでも威風堂々として一際目を引く。
敷地内は墓地になっていて、墓碑がなく薔薇を植えている墓もあった。
なかなか美しいと思う。
冬咲きの薔薇が、そのままドライフラワーになってるのもあって趣深い。
きっと聖職者がちゃんと手入れしているんだろうな。
スレイマニエ・ジャーミの裏側は、風情のある町で
葉の落ちた木のシルエットと、灰色の壁と石畳が美しい。
当時の建築をそのままレストランや喫茶店にしている店が多い。
寒かったが、中庭のある古い邸宅跡のようなところでチャイを飲む。
夕闇にライトアップされたスレイマニエも美しかった。

帰り道、ひょっとエジプシャンバザールに着いたので
中をふらふら。年末のアメ横なみに人がいる。
トルコでも年末の買出しをするのかな。
夜はスィルケジ駅のイベントホールで旋舞(スーフィーダンス)を見る。
最初楽団が出てきて、しばらく演奏してからセマーゼン登場。
そしてゆっくりゆっくり歩きながら礼をし、
ようやく!といったとことろで回り始める。
この「能」のような動きは、起承転結を好むヨーロッパ人たちには辛かろう。
(アメリカ人は3分くらいしかもたないと思う)
セマーゼンがちょっと動くたびに、観光客たちがカメラを
ささっと構えて立ち上がるのがおかしかった。
駅舎のホールは、それでも天井が高く
古楽の調べがよく響く。暗い中、緑がかった照明に照らされて
音もなく静かに回る姿は、なんだか傀儡のようで
そのまま浮いてしまうのではないかと思うほどだ。

noir


■ 猫
谷中の墓地にて。
カラスかと思ったら猫だった。
並木の桜はすっかり紅葉。もうすぐ冬が来る。
■ 灯
件の照明のおかげで部屋の雰囲気ががらりと変わった。
白い壁と白い家具の我が部屋は
蛍光灯に照らされるとほとんど病室のようになる。
鹿の角やら蝶の標本やらトルコの硝子燈やら
変なものが置いてあるわりにはソリッドな部屋なので
部屋のすみずみまで照らされると、辛い。
ほのぐらい白熱灯が調度良いのだった。
なにしろIKEAで3500円で買ったシロモノなので文句言えないのだが
黒のシャンデリアは、部屋に飾っている黒の額縁とよく合って
想像していたより浮かなかった。よかった。
しかし、今度は仕事用のデスクライトを買わねば…
嗚呼、照明スパイラル。
■ 羊
新宿でさんざん遊んで、羊食べた。
すっかり世間では廃れつつあるジンギスカンだが
美味しい羊屋を教えて貰ったので、
私の中では今頃ブーム到来。(遅すぎる。)

sot

前回のぬこです。
トルコのホテルの中庭にて。

今年は新年会もあまりないなあ、と思っていたら
鬼のような飲みスパイラルが。
1日目:職場の飲み。
事業部長が仏文出身ということを知って
ちょっぴり不安になってみたり。
2日目:友人と飲み。
なんと財布を会社に忘れたまま
銀座で飲んでしまうという大失態を。
人生2回目のサザヱさんです。
(しかもありえないような強いカクテルで軽く記憶を飛ばした。)
猛省…。
3日目:学校の飲み。
新年会で先生、TAさんも交えて飲み会。
夕方まで寝ていて、CPU稼働率2%くらいの低テンションだったが
ご飯を食べたら元気になって「焼酎お湯割で!」とか頼んでしまう
業の深さよ。

土耳古猫

イスタンブールでは猫をよくみかけた。
子猫もたくさん。ふらふら歩いていた。
カーリエ博物館前にて
腹を撫でられて、あまりの気持ち良さに朦朧とする猫。

トルコ語で猫は「ケデ」。
日本の「ネコ」という音調と良く似ている。

Turkiye memo7

午前
グランバザール

昼食
グランバザール近くのレストラン
イスケンダルケバブを食べる
午後
地下宮殿 再び
ジャフェラーメドレセシ(トルコのアート&クラフト工房)
イスタンブール空港
18日正午 成田着

Turkiye memo6

午前 タクシーで大型ショッピングセンターの
アクメルケズへ
雑貨などを買う
ふたたびタクシーでドルマバフチェ宮殿へ
タクシーで軍事博物館へ
トルコ軍楽の演奏

タクシーでイェニ・ジャミィ
エジプシャンバザール
イェニ・ジャミィの裏の市場(ペット、園芸など専門店が多い)
歩いてスィルケジ地区へ

地下貯水池をレストランにした「サルヌチュ」で夕食

秋の一日、猫をならべて。

小学校のときの同級生とそのご子息と遊ぶ。
あやしいトルコイラン料理屋で、ハイパー店長に
いじられながらも楽しく食事。
それから谷中を散歩。天王寺公園周辺は
紅葉の盛りだった。
日暮里の大きな公園で走り回るご子息をながめつつ
すでに走る体力のない自分の身体能力の低さを嘆く。
公園にはもっとふんだんにベンチがあるといいなあ。
そこで生まれる物語もあるだろうに。

すべりだい。
階段をのぼるときの、わくわくするかんじは
いつでも思い出すことができる。

大きな銀杏木と墓石にとまる まるい猫。
なぜかこのへんは、まるい猫ばかり。

墓石に並ぶ まるい猫2。
きっとぴりりとする晩秋の空気に、
ふたりでくっついて、あったかいのがうれしいのだろうなあ。