The Load of the Rings : The Two Towers

ロード・オブ・ザ・リングまつり第二弾。
ぼやきつつ観た感想まとめ。
Extended ver.で観たら長いこと長いこと。
まるで大河ドラマを一気観しているような気分になれましたよ。
Extended verは、ひっそりと武蔵野館とか文芸座で単館上映されるタイプの
映画になってますのでご注意ください。

・ガンダルフ
精神と時の部屋がら出てきたガンダルフがバージョン2になって帰って来た!
しかも髪サラサラになって帰ってきた!!
そんで、ガンダルフが口笛を吹いて呼んだ白馬がスローモーションで
駆けてくるシーンは、ロードショウで観た時もなぜだか笑えてしかたなかったのである。
なんというかPJ監督のセンスのなさが極まった感じで大変よろしい。

・サルマンとオーク
中盤以降はほとんど戦のシーンであるが
お互い仲間のいない同士の対決なので同盟探しに奔走するのだが、
サルマン側は皆殺しにするぞと脅しながら集めてきたわりには
オークやら南方の人間たちの士気は意外と高く、
モチベーションの維持については彼を見習ったほうがいいんじゃないかと。
そして虫けらのように死んでいくオークを見つつ
「こいつらにも愛する妻や子供がいるかも…」と思い、戦はいかんよなと思うのである。

・ナズグル
フライングバージョンのナズグルがかっこいいのだが
あの翼竜はモンハンに出てくるフルフルにちょっと似ている。

・フロドとサム
相変わらず自我も目的意識もないシンジ君のようなフロドは出てくるたびに
「なんでこいつが主人公なんだよサムでいいじゃんサムで」と思う。

・ファラミア
1話めでかっこよく死んだボロミアの弟ファラミアが、往年の幸薄いロックスターぽいので笑える。
今にも歌い出しそう。ぱっとしない次男坊ってかんじで良い。
(原作ではずいぶん男前らしいが。)
ナズグルに狙われるとこからホビットを逃がすまでのファラミアの心理は
端折らずもうちょっと丁寧に描いてほしかったなあと。ちょっと唐突ではある。

・二つの塔
タイトルのわりにはあまり塔がフィーチャーされていないというか
Extended versionで見ているので薄まっているのか、
ともかく「なんで二つの塔なんだっけ?」というかんじではある。
ローハンとアイゼンガルド?

・背水の陣とダム決壊
「のぼうの城」を外国の人がみたら「二つの塔に似てる!」と思うんじゃないだろか。
多勢に無勢はローハンで、水攻めはアイゼンガルドのほうだけど。

The Lord of the Rings

BBC SHERLOCKのジョン役マーティン・フリーマンが
「ホビット 思いがけない冒険」でまさかのビルボ・バギンズ役なので
これを観るために第1部からおさらい。

以下、Twitterでぼやいた感想まとめ。

・エルフのキラキラ系王子様(レゴラスオーランド・ブルーム)が近接戦で弓を使うので笑ってしまう。

・ボロミアが結構好き。人間てあんなかんじだよなーと。

・当のボロメアの最期ってこんなに萌えるかんじだったっけ?というところは忘れてたけど、
遺体を船に乗せた!そのまま滝壺に落としたー!えええええ( ゚д゚)というところは覚えてた。
そもそもわたしは「我が王…」っていう台詞が出てくる映像作品全般に弱い。

・そしてアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンを見るにつけ
私史上最凶のBQ映画「ゴッドアーミー悪の天使」のルシフェルを思い出して笑ってしまう。

・白のサルマン役のクリストファー・リー様がノリノリすぎてやはり笑ってしまう。

・そもそもこの映画、7,8年前にロードショーで見ているのだが
ほとんど内容を覚えてない。
しかし、エルフのガラドリエル(ケイト・ブランシェット)がいきなり
ロックスター(というか、クラウス・ノミ)みたいになるのは忘れてなかった。
あれはフロドじゃなくてもちびると思う。
そのあと「ふっ…わたしは指輪の誘惑に勝った…」とか言われても…

なんだかこの映画、みんな真面目すぎるし主人公が終始暗い顔をしているので
だんだん「新卒でデス案件のPMやらされて、ベテランの外注さんたちが助けてくれるけど
モンスタークライアントにぼこぼこにされて、何人かエンジニアが死病んで、
途中プロジェクトが二分したりしてだめかと思ったけど
最後はヘロヘロになりつつなんとか納品する物語」に見えてきた。

Sherlockian Life

BBCのホームズにハマったので
原作片手に映像作品などをランダムに見る今日このごろ。
仕事がちょっと忙しくなってきたのだが、
それでも気分転換になるべく見るようにしている。

■映画
・ガイ・リッチー監督 『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

体育会系ホームズ(ワーナー版)の第二弾で、
シャーロックと宿敵モリアーティとの対決である。
ライヘンバッハの滝壺に落ちるところまでは原作と同様だが
こちらはちゃんと生きているところまで作品に入れてくれたので
最後はにこにこ終わるのがよいね。

・ ピーター・サスディ監督 『新シャーロック・ホームズの冒険 ヴィクトリア瀑布の冒険』

あまりにもB級なので笑ってしまった。しかも長い。
途中にロールテロップが入っていきなり第2部が始まるのが意味がわからない。
オリジナルの話ではなくいわゆるパスティーシュなのだが
民放でやってる昼の旅情系サスペンス・ドラマの雰囲気なのである。

クリストファー・リーのホームズのコスプレを堪能するPVだと思って観るべし。

・ロドニー・ギブソン監督 『シャーロック・ホームズ 四つの署名』

みんなが口をそろえてグラナダ版のホームズのイメージが強いというなか
私はマット・フルーワ演じる神経質でインテリ変態のホームズが結構好きだ。
ワトスンも人好きのする好々爺で、でもいざというときは頼りになって
かっこいい。話はずいぶん端折られているがコンパクトにまとまっているかんじ。
番宣の動画しか見つからなかった。

TV版のはいずれもホームズもワトスンも50代~60代という老境なのだが
原作ではせいぜい30代半ば~後半というところだ。
一番近いのはワーナー版なんだよな。

■本
コナン・ドイル 『緋色の研究』、『四つの署名』、『恐怖の谷』

上記いずれも1960年初版 1975年重版の文庫で、訳者は阿部知二。
古本の甘くていいにおいがする。

イギリス英語のteaを夕飯ではなく「お茶」と訳していて
「肉料理付きのお茶をがつがつ食べた」なんていう珍訳があっておかしい。
(肉茶漬けかよ)

伯父に借りそびれて『バスカヴィル家の犬』が最後になってしまったが
これを読み終わったら長編はすべて制覇したことになってしまう。
なんだか寂しいなあ。

Guy Ritchie’s “Sherlock Holmes”

BBC SHERLOCKにハマったと高らかに公言していると
そこここからシャーロック系のものが集まってくる。

というわけで、シャーロキアンの伯父からは(英国式に言うとホームジアンらしいが)
1960年初版のシャーロック・ホームズ(阿部知二訳)シリーズの原作を借り
(のちにメールで読む順番も指示される)
友人からはガイ・リッチーの体育会系「シャーロック・ホームズ」を薦められたので
BBCのシーズン2が待ちきれない私は映画に浮気。
もちろん過去の映画作品もレンタルリストに入れてある。

ロバート・ダウニー・ジュニアのくりっとした濃い顔がイメージ違うかなあと思ったが
猛禽系の顔だし、アマチュアのボクサーだったっていう記述もあるしで
一応原作に忠実なのかもしれない。
ジュード・ロウ演じるワトスン君がスマートで気の利く男で
かっこよすぎるが、それもまたよし。
ジェットコースター映画と評されるガイ・リッチー作品のわりには
テンポは意外とおとなしめな印象だったが、彼の映画で
ここまで大掛かりなセットやCGを使った作品は初めて観たし
古き良き冒険映画というかんじで面白かった。

ちゃんと悪役との一騎打ちもあるしね。
悪役のマーク・ストロングは鳥肌実に似ている。

BBC SHERLOCK

仕事が忙しくなってくると私の魂は逃避先を探すのだが
今回の行き先は

シャーロック・ホームズ

なのだった\(^o^)/

仕事の打ち合わせ中、資料の雑誌にBBC制作のドラマ「SHERLOCK」の紹介記事が載っていて
それがあまりに面白そうなので、めずらしくDVDが出てすぐさま借りて
一瞬でドハマリする。

ファーストシーズンは3つの大きな作品から構成されているのだが
通して見るとテレビドラマとは思えないようなクォリティだ。

舞台が現代というトリッキーな作品なのに、原作の細かなところを踏襲しているし
俳優は個性的でキャラが立っているし
脚本もテンポがよく、なによりもロンドンの街中を駆け抜ける
スピード感が素晴らしい。

周囲の映画好きたちにはすでに随分知られていて、
「たしかにあれはすごく面白い!」と同意してくれ、さらにかぶせて
「シーズン2も面白いよね!」
と言うのであった。

わたしまだそこまで行ってない。

Micmacs à tire-larigot

ジャン=ピエール・ジュネ監督作品 『ミックマック』

やっぱりジャンピエール・ジュネの作品は大好きだ。
きっとこれから何度も観たくなるだろうからソフトは買わねばなるまい。

今回は社会的なメッセージが強かったけれど
相変わらず「コドモの心を持ったオトナたち」といえば聞こえはいいが
かなりの社会不適合者どもが跳梁跋扈?する痛快コメディだし
絵は相変わらず美しいし、役者は常連のドミニク・ピノンをはじめ個性派揃いだしで
あっというまの2時間だった。
キレ気味の武器商人のおじさまふたりがいい味出してた。

台風の日はこういう映画を観て過ごすのがいちばんだ。

この空の花 長岡花火物語

大林宣彦監督「この空の花 」

コメントしづらい映画だというのは間違いないのだが、本日劇場で観たのでメモ。

賛否両論だと思うけど。個人的には長岡という土地と歴史を描くのであれば
カルト的なものではなくて何世代にもわたって
「いい映画だね」と言われる映画にしてほしかったなと。
なんとなく21世紀に赤テントの芝居を観たような「懐かしいかんじ」であった。

最後まで残った違和感としては、女性ふたりが別れ際に
「真夏に、鞄にぶらさげてた自分用のお弁当」と「真夏に、昨日まで素足で履いてたサンダル」を
交換するところ。ないわ…。
ああいう映画だからこそ、リアルなとこはリアルであってほしかったなと。

Charlie and the Chocolate Factory

ティム・バートン監督 邦題『チャーリーとチョコレート工場』

Nightmare before the Christmasと、Sleepy Hollowが好き!というのなら
バートン監督作品は体系的に観なければならぬ、と思い立って
Big Fish、Sweeny Todd、Alice in Wonderlandと立て続けに観て
ラストがこれである。
本当は上映中のDark Shadowをラストにしたいのだが。

ウンパルンパの人々は全員せんだみつおに見えてくるし、
ジョニー・デップの演技は不気味すぎるし、
またしても子供も大人もおきざりにする演出が光り輝いていた。

バートンの映画は面白いとか、面白くないとか、もうそういう次元ではないBQ感なので
どれもどこかしらで置いていかれたかんじがあるものの、やっぱり「全部好き!」と
言えるな、と思った。

Alice in Wonderland

ティム・バートン監督 『アリス・イン・ワンダーランド』

なんとなくお馬鹿な映画が観たくてティム・バートンを2本借りてきた。
わたしのなかのアリスは、やはりシュワンクマイエルのが一番だが
これはこれでいいんじゃないですかね。(不思議の国のアリスじゃ全然ないけど!)

英語はめちゃくちゃながらに言葉遊びがあったり韻を踏んだりしているのを
訳しきれてないから日本語で見てもサッパリなのはしょうがないとして
それにしたってあんまりな話の展開とか、
妙に萩原流行に似ているハートのジャックとか
最後の意味もなく前向きな終わり方とか
全編にわたって観客をおいてけぼりにするバートン節が痛快なのである。

ヘレナ・ボナム・カーターは今回もキレキレで良かった。

sous le sable

フランソワ・オゾン監督 邦題『まぼろし』

フランソワ・オゾンってゲイだけどかなりの熟女好きなのが不思議。
シャーロット・ランプリングがあまりにフランス語が上手なので調べたら
フランスで教育を受けていたのですな。

邦題の『まぼろし』は、あまりに直球すぎるので
原題の「砂の下」のほうがいいと思う。(英題も「Under The Sand」である)

Coffee and Cigarettes

安定のジャームシュ!最高。

「ジャック、メグにテスラコイルを見せる」は声出して笑った。
The White Stripesのふたりはかわいい妖怪みたい。

安定といえば、最近借りる映画には、3本に1本くらいの確率で
ブシェーミが出てくるんですけどなんでか。

8 femmes

フランソワ・オゾン監督『8人の女たち』

1950年代の衣装もメイクも舞台美術もえらい可愛かった。
こういう舞台ものってキャスティングですべてが決まってしまうと思うのだが
これは本当に全員が全員本当にすばらしくて拍手であった。

『スイミングプール』でおしげもなくおっぱい出してたリュディヴィーヌ・サニエも
この頃はかわいいなー。
最後のほうはカトリーヌ・ドゥヌーブ様とファニー・アルダン様の
絡みなんかもあってカオスな状況だった。
エマニュエル・べアールは安定の演技なのだが
アンニュイなイメージが強いので歌って踊る彼女にめちゃくちゃ違和感が…。
いつ観ても顔が個性的すぎて見入ってしまう。

話の筋とはまったく関係ないのだが
錯乱する老婆の頭にガラス器をたたきつけて黙らせるドゥヌーヴ様に爆笑した。

The World’s Fastest Indian

ロジャー・ドナルドソン監督『世界最速のインディアン』

1000cc以下のオートバイの地上最速記録保持者バート・マンローの実話に基づいた映画とのこと。
誰も死なず、殺されず、悲しい思いもせず、いい人ばかり出てきて
最後もほんとにハッピーエンドで気持ちのよい映画であった。

アンソニー・ホプキンス爺が、どこに行っても老若男女から愛されまくるのがおかしい。

先日、英会話の先生にウェルシュ語を教えてもらったのだが
「そういえばウェールズって有名人はいるのかな」と思って調べたら
ホプキンスはウェールズ出身であった。
この映画ではものすごいニュージーランド訛で話してるが
ホプキンスがウェルシュ語を喋ったら迫力ありそう。魔法使えそう。

BIUTIFUL

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『BIUTIFUL』

「オススメ。だけど逆にきみにしかオススメできない。」と言われたので
そこまで言うならと思って観てみたら久々に消化不良をおこして眠れなくなるほどの
スーパーヘヴィ級の映画だった。
観た後のどんより具合と言ったらテオ・アンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』、
レオス・カラックスの『ポーラX』あたりと肩を並べるんじゃないだろうか。

泣けもしないし、笑えもしない。
予告編だけ見ると、やさぐれた生活をしている余命2ヶ月の男が家族の愛を取り戻す的な話に見えるが、
まったくそんなんじゃないから。闇:光=99:1くらいの映画だから。

以下ネタバレです。
“BIUTIFUL” の続きを読む

SUPER 8

エミール・クストリツァ監督 『SUPER 8』。
(同名のアメリカ映画があるが無関係)

監督自身がEmir Kustorica and No Smoking Orchestraというバンドをやっているのだが
その欧州ツアーのドキュメンタリーとメンバーの紹介映像が交互に流れていく。
映画ではパルムドールとってるけど、ここに出てくるクストリツァは
うす汚いギタリストのおっさんかつ、ドラマーのお父さんだ。
(結構うざい親父で、息子に邪険にされてるのが可愛いw)

最後に流れる’Unza Unza Time’のPVにつながる暗く美しい短いメンバー紹介映像が
熱狂のライブ映像のあいまに静かに挟まれていく。
とくに最後、戦争で国連軍に落とされた橋が沈む運河で
ボートに乗ってアコーディオンを弾く男の画は幻想的だった。

しかしメンバーが個性的すぎてかなりおかしい。
(もと軍人、軍楽隊、葬式で演奏する人、パラノイア、聞いたこともない小国出身の人などなど。)

ものすごく良かったのでDVDを買おうとしたら
ずっと廃盤になっていた「アンダーグラウンド」がBluerayで再発されることがわかって
思わず声が出てしまった。これは買う。絶対に買う。

Paprika

今敏監督 『パプリカ』
原作と全然ちがったけど、これはこれで結構好きだった。
映画のほうがドグラマグラっぽい。
でも、原作の乾と小山内の関係とか、
パプリカとかつてのクライアントとの間のセクシャルな出来事が
端折られていたのが残念。それがあるから
見てる方もちょっとドキドキするし、それでも
時田くんが好きなのが微笑ましいのに〜、と思うのであった。

とりあえず、日本人形を見ると
海月姫の千絵子さんを思い出すのはもはやデフォルト。

Gran Torino

今週は忙しくて、なかなか映画を観る気になれなかった。
しかもスウィーニー・トッドでわけわからなくなった後に残していたのが
よりによってクリント・イーストウッド監督主演の『グラン・トリノ』。重い。
疲れて家に帰ってイーストウッドの苦味走った顔はなー…と思って
放置していたのだが、意を決して鑑賞。

最後は劇的すぎる気もしたけど、すごくエンターテインメントな作品(任侠系)だったし
じじいになってもイーストウッドはかっこよかったし
アメリカの田舎ってやっぱり怖いとこだ絶対に住みたくないと思ったし
生と死と、人種の問題、移民の問題、銃の問題、戦争のトラウマ、高齢者の孤独などなど
思うところいろいろある映画でした。

日本だったら主役は高倉健だな。

Sweeney Todd

ティム・バートン監督『スウィーニー・トッド』

もう本当にいろんな意味で最悪の映画だったんだけど
きっとバートンはこれがやりったかったんだろうなあと思うと清々しくすらある。
ここ10年以内に観た映画のなかではワースト1かもしれない。
つまらないという意味ではなくて。
(ちなみに同率でワースト1はレオス・カラックス監督の『ポーラX』。)
“Sweeney Todd” の続きを読む

Slumdog Millionaire

ダニー・ボイル監督 『スラムドッグ$ミリオネア』

各賞総なめだったので期待が大きすぎたのか
「うん、わりとふつうのいい映画!」という感想であったが
最後の最後で笑ってしまった。

以下ネタバレですけど、個人的には
お金はもらえなかったけど、女の子は戻ってきた、のほうがよかったかな。

Big Fish

ティム・バートン監督 『ビッグフィッシュ』

父親の作り話をたどる息子の話。

私は、夢の続きが見られる体質(体質というのだろうか、どうも
夢の続きを見られない人もいるらしい)なのだが、
この作品はまさにそんなかんじだ。
眠って、荒唐無稽な夢を見て、すこし醒めて、また微睡むと
ふたたび夢の続きが始まる。そんな幻想的な映画だった。

バートンのあまりに美しくて、そして不気味な舞台美術と映像は健在で嬉しい。
それよりもなによりも、主人公が迷い込んだ不思議な町に住む詩人役のブシェーミが
画面に映ってるだけでなんだか笑えてくる。
主演はユアン・マクレガーですが。

Good Bye Lenin!

ヴォルフガング・ベッカー監督『グッバイ、レーニン!』

熱心な活動家だったお母さんが心臓発作で8ヶ月も昏睡状態に陥っている間に
東西ドイツが統一されてしまって、目覚めた母にショックを与えないように
社会主義国家が続いているように演出し続ける息子の話。

昔、BSかなんかでやってたのを片手間に見ていて
すっかりコメディだと思っていたのだが、最後まで見ると
結構シリアスな映画だということがわかった。

ロシア構成主義ぽいグラフィックもおしゃれなんだが、それよりも
1シーン1シーンが絵画のようで、ドタバタしたストーリーと関係なく
画だけ観てもじゅうぶん楽しめる作品だと思う。

それにしても2010年はグルジアのスターリン博物館にも行ったし
2011年はプラハの共産主義博物館でビロード革命の映像を見て涙したし
最近なんだか共産主義づいているのだが、個人的には資本主義万歳です。

そういえば、そのビロード革命の衝撃的なニュース映像
(民衆が機動隊と衝突してボコボコにされてるやつ)のBGMとして流れていた
超絶ベタなフォークソングはチェコ語で「ありがとう(Děkuji)」というタイトルだったなあというのを
思い出して、YouTubeで調べたら動画が落ちてた。
YouTubeすごい。

そして、この人、びっくりするくらい谷村新司っぽい。

DOCUMENTARY of AKB48 to be continued

今日は、近所のAssigiさんにブランチを食べにいったほかは
どこにも出かけずに家でまったりしていた。

AKB48のドキュメンタリー映画の第1弾やらPVを観るなど。

たしかに、こちらのほうはファンの人むけなのかなと思った。
我が家はすっかり峯岸みなみ推しになってしまった。
なんだろう、ずば抜けて可愛いとかではないんだが、あの存在感…。

Lost in Transration

ソフィア・コッポラ監督 『ロスト・イン・トランスレーション』

集中力が切れてしまって、編集作業をしつつ片手間に観ていたのだが
途中、藤井隆が出てきたあたりで目が覚めたw
マシューはソフィア・コッポラ作品にも出演していたのね!

そんなわけで、おじさんが非常にいい味出しているので
枯れ専女子にはいいんじゃないでしょうか。
ちょっと枯れすぎだろと思わないでもないが。

東京のカルチャーを「わりと」忠実に写しているのも好感が持てる。
やっぱり首都高は撮りたいよね。タルコフスキーだって撮ってたもの。

エンドロールではっぴいえんどが流れるのもちょっと驚き。

1980

ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本監督 『1980(イチキューハチマル)』

80年代のころって自分はまだ幼稚園〜小学校なので
今いち覚えてないんだが、90年代から見た「はずかしい80年代」が
よく出ていておかしい。

70年代生まれの私が恥ずかしげもなくネオヒッピーな格好をしていたのも
80年代生まれの子たちがウェリントンの眼鏡をかけてしまうのも
まあ同じ理由で「新鮮に見える」からなのだが、今の40歳前後の人々は
ああああもううう!!!と悶える感じなんだろうなあ。

黒沢清の『ドレミファ娘の血は騒ぐ』を思い出したのは正解?

Swimming Pool

邦題 『スイミング・プール』

シャーロット・ランプリングが暗くて屈折した神経質な作家の役をやっていて
前半の不細工さったらないのだが、それでも「身なりの良い」かっこうをしていると
女はそれなりに美しく見えるものなのだなと思った。

南仏のきらきらした感じから一転してサスペンスになっていくものの
大してオチもなく終わるあたりがフランス映画っぽくていいなと思う。
ラコスト村の小人の女とかはシュールなかんじもするのだが
「綺麗な映像」どまりなのがちょっと惜しいかんじ。

そのほかの見所といえばリュディヴィーヌ・サニエのおっぱいくらいか(・∀・)

L’Auberge Espagnole

邦題 『スパニッシュ・アパートメント』
全然変態映画じゃなかったけど、おもしろかった。
ベルリン天使の詩なみに色々な言語が入り交じる映画。
あの文化がいりまじってごちゃっとしたかんじはまさにスペイン。
登場人物全員がうざすぎて気が狂いそう。

最後に同居人たちが心をひとつにするイベントが、あまりにもくだらなすぎて笑った。
英国人の弟がおかしい。そしてイタリア人の眼鏡はイケメンすぎる。

最後の最後までどんなオチなのか読めなかった。
スペイン版「ハチクロ」? いや、全然違うな…

☆☆☆☆

L’Annulaire

フランス変態映画強化月間そのに
邦題 『薬指の標本』

原作は小川洋子の「薬指の標本」である。
弟子丸さんがイメージよりも老けてたが、白衣マジックで素敵に見える。

原作にかなり味付けしてあって、活字が麻雀牌になっていたりするが
雰囲気はとても良かった。

ところで、オルガ・キュリレンコといい、『エコール』のマリオン・コティヤールといい、
アンジェリーナ・ジョリー系の眉毛濃くて唇のやたら厚い女性が出てくるのは
2000年代初頭のフランス映画の流行でしょうか。

L’Ecole / Innocence

フランス変態映画強化月間そのいち
邦題 『エコール』

公開当時は少女ポルノだなんだ言われていたが、そんな言うほどでもないという印象。
暗い映像や舞台装置が好みだからかもしれない。
どっちかと言うと子猿たちがきゃっきゃと遊んでいる印象が強い。
後半になってようやく面白くなってくる。

ロードショウでも観て、過去に一度DVDを借りているのに
途中まったく覚えていないということは、たぶん
いずれも途中で寝落ちしていたのだろうと思われる。

impressions

cat

なんだか休み明けの1週間は疲れてしまって
週末は月次処理も重なってほんとうにぐったりしてしまった。

こういうときは本棚を整理したり掃除機をかけたりするに限る。

環境は自分のなかみをそのまま反映するので
この「一見片付いているけど、よくみると本棚は溢れているし部屋のすみにはホコリが。」
という状況は、実に当たっていると思うのであった。

ここ最近みたものと読んだもの

・宮部みゆき 『震える岩』
捕物帳系は初めて読んだ。忠臣蔵と絡めての凝った構成だったし
主人公の超能力も違和感なく読めた。

・宮部みゆき 『天狗風』
『震える岩』と同じシリーズなのだが、なんだか暴走して
サイコ妖怪ホラー系になっていた。

・羽海野チカ 『3月のライオン』
みわみわにお借りして一気に6巻まで読了。
ここ最近のまんがでは『へうげもの』と同じくらい夢中になって読んだ。
面白いなあ。島田八段の家がうちの近所だった。

・今泉力也 『たまの映画』
解散からもう7年がたち、再結成でもなく、なんで今映画なんだろう?というのは
メンバーが一番思っているに違いないのだが。
『何と言われようと、やりたくないことはなるべくやらずに好きに生きていく』というのが
監督の撮りたかったものなのだろうが、彼らの姿は、
「とはいえ、やりたくないこともやらなくては生きていけないこともあった」
というふうに、メッセージが反転しているように見えた。

まあ、そんなことよりGさんがかっこよすぎて萌えたぎった。