Hanamaki – Sendai

8月19日

SさんIさんのご好意で、仙台までの道中、花巻に寄っていただくことに。
イギリス海岸が見たい、と申し出たのだが、連日の雨のせいか北上川が増水して
「海岸」は水没していた。
きっとこの先にあるのだろうが残念ながら通行止め。でも柵がかわいい。ドッテテドッテテ。

Igirisu Kaigan

でもゆったりとした川の流れと、両岸にしげる広葉樹のせいで
なんだか日本ではないような、ドナウ川の河岸のように見えた。素晴らしい。

Igirisu Kaigan

イーハトーブ館は宮沢賢治に関する現代作家の作品を展示するギャラリーのような場所とのこと。
建築がすばらしく、水鏡に空が映って美しかった。

Kenji Miyazawa Ihatovo House

次は、SさんIさんが絶賛していた宮沢賢治記念館へ。
展示内容がたいそう充実していて、いようと思えば一日楽しめる。実は。宮沢賢治作品は有名な作品すらろくに読んだことがなかったのだが、この人がいまでいうマルチクリエーターというかハイパークリエーターだということがよくわかった。農学はもちろん鉱物学、化学にも詳しく、エスペラント語を学んでいることからも語学にもあかるく、かつ詩人で、作家だなんて。当初は英米ではなく周辺諸国から評価されはじめたという海外評価の展示も興味深かった。37歳で死んだなんて、私と同い年だ。

Miyazawa Kenji Memorial Museum
館内の展示物は撮影禁止だったのだが、バルコニーから望んだ北上川を見下ろす風景があまりに綺麗でこの1枚だけiPhoneで撮影した。

その後、花巻のオシャレカフェでランチをいただき(ものすごくちゃんとしたイタリアンだった)一路、仙台へ。

仙台のホテルまで送っていただき、惜しみつつSさんIさんとお別れ。ホテルに荷物を置いて国分町へ出向き、元同僚たちと中近東料理屋で飲む。店長のRoyさんは気のいいイスラエル人で、なぜか仙台で水タバコを嗜むという機会にめぐまれた。忙しい中コーディネートAさんありがとう…!
その後、東京から出張できていたYちゃんと元上司のKさんと駅近くのバーで3時近くまで飲んで解散。ホテルに戻って撃沈。

翌20日は、あまりの暑さに観光する気にもなれず(八戸との気温差が10度以上ある)、仙台駅のS-Pal地下の「塩竈 すし哲」さんで豪華にお寿司を食べただけで帰ってきた。
ひとりもしくはイシイとふたりで旅をすることが多い昨今、こんなに色々な人にお世話になりながら旅をしたのは久しぶりで、こういうのもいいなあと思った私は9月の北海道ツアーもすっかり行く気になってしまったのだった。またよろしくお願い致します。