Turkey : Pamukkale-Denizli

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朝、温泉に入る。
温泉といっても屋内プールのようなかんじで
緑色のお湯がはられている。
鉄分を多く含む強いお湯のようで、心疾患のある人や高血圧の人は
20分以上つからないように!というお達しが書いてあって、怖い。
プールは意外と深く、わたしの身長(171cm)でも首がようやく出るくらい。
温度は40度くらいだが、このなかで運動するプログラムもあるようで
あっという間にうだってしまいそうだ。
やはり、ものすごく強いお湯のようで、10分くらい浸かっていただけで
ものすごく疲れた…
11時に友人の優ちゃんとC氏がホテルに迎えにきてくれた。
ホテルの猫を愛でてから、パムッカレに出発。
わたしたちが宿泊しているホテルはカラハユットという
パムッカレ村から5kmほど離れたところにある温泉地なので
タクシーを使う。C氏が交渉して1日貸切にしてくれた。
何もない山道をひたすらくねくねと進むと
突如、妙にコンテンポラリーな建築が見えてくる。
これが世界遺産ヒエラポリスの入り口だ。
ヒエラポリスは紀元前2世紀~紀元1世紀くらいまで栄えた
ペルガモン王朝の遺跡で、ローマの影響が強い。
敷地内に入ると、とにかく広大な敷地(小岩井農場みたいなのを想像していただければ)に
遺跡がごろごろ放置されているという状態。
ところどころ復元されているものもあるが、
修復が全然追いついてない、というかんじだ。
ぱらぱらと雨が降っては止み、虹が架かった。

中には考古学博物館のようなものもあり、状態の良いものは
屋内に飾られている。
敷地内にも温泉がある。
なんとなんと、お湯が張られているのも遺跡の上で
ローマ時代の柱やら屋根の残骸に腰かけつつ温泉に浸かれるという
なんともおおらかな施設なのであった。
ただし、外の気温は5度くらいで、日本人はとても屋外のプールに
浸かる気にはなれないのだが(というか、出られなくなりそうだし)、
ロシア人のじいさんとばあさん達は、果敢にも寒中水泳をしていらした。
さすが!さすがロシア人!!
温泉プールのすぐ脇にはカフェスペースになっているのだが
猫天国で、何かを食べている人に5,6匹の猫が熱視線を送ってくるという
オプションがついてきた。か、かわええ。
(でも、膝にまで乗って甘えてきた猫にひっかかれた。)

じ…っ。
広い敷地内を歩いている間、犬2,3匹まとわりついてくる。
優ちゃん曰く「触ると手がくさなるから撫でたくても撫でられない」らしい。
くさいのか、君たちは…
中でも「案内犬」と名づけた耳のたれた犬は、ずいぶん奥まで一緒に散歩した。
こっちの犬は日本とちがって放し飼いOKみたいだが、(予防接種してる子には耳にタグがついてる)
基本的に、みんなゴールデンレトリバーくらいの大きさがあるので
苦手な人には辛いと思う。

どことなく情けない風貌の案内犬。
その後は、石灰棚のほうへ移動。
温泉の成分に石灰が多く含まれているようで、お湯の流れるところは
みんな白く結晶していく。思いのほか早く成長するようで
C氏が10年前に来たときよりも、ずっと白の面積は広がっているらしい。

写真に撮ると、ただのゲレンデにしか見えないが
雪ではなく、石灰。
歩いていくと、石灰棚に足を浸せる場所がある。
世界中のひとが寒い中、ひざまくって裸足で世界遺産の中に入って
きゃあきゃあ言ってて微笑ましかった。
石灰棚を流れるお湯の中にいるときは良いのだが
一歩、お湯の外にでると寒い!
お湯が流れている通路は一方通行なので、
帰り道は、対面からくる人を避けつつ、
すかさず湯の中に入る!というのを繰り返していた。
疲れたけど、なんかみんなニコニコしてて面白かったなあ。
わたしたちが普段見るのは文化財系世界遺産なので、
こういう自然系体験型世界遺産は新鮮だった。
夜はタクシーで優ちゃんたちの住むデニズリまで出て
おすすめのレストランでディナー。
死ぬほど食べた!
前菜いっぱい、ラムのステーキ、イカのフリット、
パトルジャンケバブ(なすと挽肉の串焼き、巨大な「ねぎま」みたいなもん)
マッシュルームのチーズ焼き(美味しかった!)などなど。
食後に優ちゃんとb様が飲んでた「アダチャイ」というハーブティーが気に入ったので
イスタンブールに戻ったら市場で買おう。
こちらではセージという名前で知られていて、とにかく殺菌作用やら
精神安定作用があってよいものらしい。(優ちゃんはアロマにとっても詳しい)
ふたりを送って解散。
今日はまるで遊園地でたっぷり遊んだみたいに疲れたので
あっという間に眠りに落ちた。

Turkey : Pamukkale-Denizli” への3件のフィードバック

  1. すごくかわいいですね~。
    犬もいいけど、この猫のかわいさは反則だと思います。

  2. 私も遺跡は大好きです。こういうところにくると、分かるはずもないのにその時代の人の暮らしに想いをはせます。ポンペイ(伊)の遺跡を訪ねたとき、ものすごく発達した社会や技術に驚いたものでした。いま史上かつてない発展をしていると思い込んでいる我々はきっと思い過ごしに違いない。。。ここでどんな暮らしや人の想いがあったんでしょうね。今も昔もこの大空だけは一緒だね。
     猫にも人のように住んでいる国や場所で顔の形や声に違いはありましたか?うーん同じに見える。。。この子に声をかけるとすれば、、、「たまーっ!たまーっ!」

  3. >蜜柑さま
    この猫は反則ですよね。
    世界中の人がこやつらに骨抜きにされてました。
    >ツッチー
    ポンペイに行ったことがあるんだねー。
    今は、ほかのどの時代より安全で
    科学は発達してるかもしれないけど
    やはり古代には古代の豊かさとか最先端の文化が
    あったんだよねえ・・・しみじみ。

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