Turkey : Istanbul

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■ スィルケジ駅
ホテルから坂を下ると大通りに出てトラムヴァイ(路面電車)の軌道敷にぶつかる。
それをまたぐと海に面して「スィルケジ駅」がある。
イスタンブールにはヨーロッパ側とアジア側にふたつの国鉄の駅があり
こちらはヨーロッパに向かう列車の始発駅。
東京駅のような堂々たる建築だが、意外と中はがらんとしている。
プラットフォームがなく、いきなり線路。キリル文字の書かれた列車が停車していた。
オリエント急行の終着駅でもあり、ホームには
「ORIENT EXPRESS」というカフェがある。
待合室には古い木のベンチと、ステンドグラスからの光が美しい。

■ 地下宮殿
軌道敷に沿って、トプカプ宮殿の外壁が続く。
このあたりが世界遺産「イスタンブル歴史地域」だ。
一般的にはブルーモスクの本名をとって(?)「スルタンアフメッド地区」と言う。
昔の貯水池「地下宮殿」へ。
4世紀くらいから貯水池として作られたのだが、そのへんに転がってた
ローマ時代の柱で適当に天井を押さえているので
さまざまな様式の違う柱が水上に林立する様は何度見ても美しい。

そして、ただの台座にされているメデューサが哀愁。
ちょっと笑顔なのが、余計に。
(方向とか、どうでもよかったらしい)

■ 広場
ヒッポドローム
エジプトから持ってきたと思われるヒッポドロームなどを見る。
当時、どうやって運んだのかは謎・・・
■ トルコ・イスラム文化博物館
スルタンアフメッドは礼拝中で、アヤソフィアは長蛇の列だったので
時間を潰すために入ったのだが、イスラム世界の装飾品やカーペットなど展示は
非常に興味深かった。
アヤソフィアのすぐ脇にあって目立たないが、2階からスルタンアフメッドの全景が眺められる。
■ スルタンアフメッド(ブルーモスク)
17世紀に建設された最後の大聖堂。
(一般的にブルー「モスク」と言われているが、トルコ語では
この規模の大聖堂は「ジャーミ」と言う)
細い尖塔はロケットのようだし、本体は球体と立方体の組み合わせで
SF的ですらある。かっこいい。城のような要塞のような聖堂。

中に入るとドームの内側、大伽藍のタイル模様はいつみても圧巻だ。
そして、吊られた吹き硝子のランプが美しい。

■ アヤ・ソフィア博物館
建設が始まったのは4世紀。
(日本じゃ大化の改新もまだですわ。)
東ローマ帝国の正統派キリスト教の総本山で
オスマン帝国ではイスラム教寺院として使われた
泣く子も黙る宗教施設だが、革命後、博物館になっている。
こんな霊験あらたかな場所に、無宗教の外国人入れるのだからありがたいことだ。

最初は長蛇の列で諦めたが、12時近くに行ったら入れた。
まだ中は修復中で残念だったが、大伽藍の中に鉄骨で足場が組まれていて
それはそれでかっこいい。

Turkey : Istanbul” への2件のフィードバック

  1.  ドームの写真が美しいですね。ホントに人類ってすごいね!凄い仕事だ。人のダイナミズムを感じずにはいられないねー。私は出張くらいでしか海外にいったことがないけど、ミラノのドーモもそう思ったけど、様式はさまざまだけどこのような大仕事には圧倒されます。
    すっかり観光客になってしまいました。
    ツッチー

  2. >ツッチー
    すごい!仕事でミラノに行ったんだ!
    夏にシチリアに行ったけど、本土のほうままだで
    憧れの土地ですわ。
    イスタンブルにある大聖堂のうちのいくつかは
    ミマール・シナンという16世紀の人の建築なんだけど
    ミケランジェロとかと同じ時代なんだって。
    やっぱり天才が多く出た時代だったんだね。
    しかもこの人、石の建物の寿命が400年であることを知っていて
    400年後の人宛てに手紙と仕様書をガラスにいれて
    建築のキーになる部分に隠しておいたんだってさ!

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