London:East End

2012年10月26日
ロンドン7日め。

朝、頭上の窓を見上げて驚いた。奇跡的に晴れである。
今日は、ノッティンガムから親友の希林ちゃんが遊びに来てくれるので
それまで近所をぶらぶらしてようかと思っていたのだが
あまりに綺麗に晴れたので、残る世界遺産のロンドン塔に行ってみることにした。

St Pancrasから地下鉄でロンドン塔の最寄りのTower Hillまでは1本なはずなのだが
土曜日、主な環状線が運休するのである。
日本でいうと、丸の内線と大江戸線がまとめて運休するようなものである。酷い。
路線図とにらめっこしたのだが、どうやってもTower Hillまで行けそうにないので
駅員さんに尋ねたところ
「あー、Northern線でBankまで行って、そ こ か ら バ ス だ ね 。」と言われた。
えええええ。いくらなんでも難易度高すぎるだろ。

ロンドン橋も見たいし、ということでNorthern線でLondon Bridge駅まで行って
そこから歩くことにする。それまで私は、あの2つの塔を持つ跳ね橋がロンドン橋だと思っていたのである。
で、実際にLondon Bridge駅に降りてロンドン橋を渡ろうとしたら
ロンドン橋は非常に地味な普通の橋でした。
それで、むこうに見えている跳ね橋が「Tower Bridge」だって。みんな知ってた?

from London Bridge

で、1kmほど歩いてロンドン塔へ。
路地があったら曲がる習性があるので、途中、Sugar Quayなる
砂糖を荷揚げしていたと思われる河岸のあとなどを見つける。
(Quay:キーがつく地名はアメリカではあまり聞かない気がする。pierとか言うような。)
ビルの隙間から遊歩道に入ると、階段はそのままテムズ川に沈んでいて
このへんおおらかでいいなあ、と思う。
日本だったらフェンスで囲ってしまうだろうから。

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大都会の真ん中にどっしりと構えている中世の古城であり要塞であり牢獄。
Ravenという大鴉を飼い、晴れたのが残念なくらい禍々しいような雰囲気ではある。

Tower of London
晴れ過ぎ。

土曜日は9時から開館しているのだが、あまり認知されていないのか非常に空いていて快適。
市民戦争の再現イベントがあるらしく、コスプレしたおじさんとおばさんが
ウロウロしていて楽しそうだ。(英国人はコスプレ好きらしい)

IMG_0918
「帽子がまがってるよ」

今でも現役の宝物庫として機能しているので、宝物館は非常に見ごたえあり。
とくに、現女王の戴冠式の映像は60年前のフィルムとは思えないほど鮮明なカラー映像で面白かった。
ああいう形骸化した儀式というのは面白いものだなあ。
混んでいると覚悟していたが土曜の朝イチはガラガラで
普段は止まって見られない王冠と宝玉もゆっくり見ることができた。
金とか宝石って、17世紀くらいのものでも磨き続けるとピカピカのままなのだな。

そして、ロンドン橋だと思っていたタワー・ブリッジを順光で眺め、
そのままBankのほうまで歩く。

Tower Bridge

Bankには王立取引所やイングランド銀行などイギリスの金融機関が集まっている。
歴史ある建物は、まるでギリシャ神殿のようだった。
やはりお金は神様だから???

Royal Exchange