2012 東北

Tokyo-Esashi

6月16日

8時台の新幹線に乗り一ノ関に向かう。
17日のイベント以外はまったくのノープランで出てきてしまったので
一ノ関のホテルに荷物をあずけ、ロビーに置いてあった東北の観光パンフレットをながめること数分。
東北本線の水沢という駅からバスで15分ほどいったところに
蔵が残る「蔵町モール」があると書いてあるので行ってみることにした。

30分ほど時間調整して一ノ関から東北本線に乗り15分くらい
水沢の駅に着く。降りる人は数人しかいない。
ホームの天井には南部鉄の風鈴が無数につりさげられていて
無人のホームに美しい音が鳴り響いていた。
まるで映画のような幻想的な風景だった。

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駅前からバスに乗り15分ほど、「中町」という停留所で降りる。
すぐに蔵が並ぶ一角が見えてきた。テントを出してフリーマーケットなども行われていたが
あいにくの雨で人はほとんど歩いていなかった。

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どこの蔵のわきにも小さな祠が必ずついている。かわいい。

蔵の並ぶ一角はあっという間に通り過ぎてしまい、さてどうしたものかと思っていると
川のふもとに「明治記念館 →」という案内板が立てられている。
橋を渡ると左手に擬洋式の建物と、そのむこうに水門が見える。

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あの洋館が明治記念館だ、と思って歩いて行くとがらんとした学校のような建物である。
中に入って声をかけてみるものの誰もいない。
勝手にあがって中にはいってみると古い教科書や楽譜、写真資料などが陳列ケースにひっそりと展示されている。
木造土壁の建築も味わいがあって素晴らしく感動しつつ写真を撮っていると
おじさんが出てきてひと通り説明してくれた。

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なんの前知識もなくバスで移動してきたので気づかなかったが
この辺りは水沢というよりは江刺という地域なのだ。
もともと仙台藩で、先進的なことを好む気質があり
西洋医学を教える学校として建てたもののすぐに潰れてしまったらしい。
その後、講堂として建物は活用され続け、現在は教育委員会が管理している。
柱が4階までつきぬけており、梁も柱の間を通している頑丈な造りで震災にも耐えたのだそうだ。

帰り際に職員さんがニコニコしながら
「わたしも東京に遊びに行こうと思ってるんですよ。銀座とか行きたいなあ。」と言っていたので
浅草もやっぱり面白いですよ、と地元アピールしておいた。

明治記念館を出て坂を下り、人首川(ひとかべがわ、と読む)に沿って水門に向かう。
人首というのは穏やかではないかんじがするが、中世の坂上田村麻呂の東夷東征の際の伝承
アテルイの子供の人首丸からきているようだ。
(続く)