映画

PATERSON

 

本年最後の映画はジム・ジャームッシュの『パターソン』。アップリンクでも1/5までだというので慌てて観にいくことに。
創作に対するリスペクトに溢れた作品だった。詩人が直面するであろう挫折や絶望なんていうものは一切描かれない。たまに起こる事件も深刻化することなくあっという間に解決してしまう。こんな日常あるわけがない。終わりのない穏やかで愛情に満ちた日常にみせかけて、ものすごいファンタジー。監督の以下のような言葉が沁みる。

『パターソン』はディテールやバリエーション、日々のやりとりに内在する詩を賛美し、ダークでやたらとドラマチックな映画、あるいはアクション志向の作品に対する一種の解毒剤となることを意図している。

今、書籍・アニメ界でも終わらない日常系が流行っているのも、スペクタクル志向への拮抗薬なのかもしれないな。その後、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSをひやかして、トスカナ料理屋「BEONE」でChantiiの美味しい赤ワインとチーズと鹿をいただいて、Goodbeer faucetsでビール飲んで解散。渋谷も奥のほうは居心地がいいな。