Kryžių kalnas

個人的に今回の旅のメインである「十字架の丘」。ヴィリニュスから175kmとかなり辺鄙なところにあるが、いまや欧州屈指の観光名所になっているらしい。駐車場からトンネルをくぐって視界がひらけると200mほど先にこんもりとした丘があって、近づくほどにざわざわとした心持ちになってくる。

十字架の丘は想像していたよりずっと小さかった。ここは墓所ではなく、戦争や強制労働でシベリアで死んだ人を悼んだり、家族の無事や家内安全の祈りのために捧げた十字架たちなのだが、この一種異様な雰囲気。なにかに似てるなと思ったら、そうだ、伏見や豊川のお稲荷さんだ。

ソ連時代、スターリンが何度かブルドーザーで壊したらしいのだが、翌週にはまた十字架が建てられていたとのこと。宗教迫害に対する抵抗のシンボルということで先代のローマ教皇も参拝している。