PATERSON

Posted カテゴリー: 映画

 

本年最後の映画はジム・ジャームッシュの『パターソン』。アップリンクでも1/5までだというので慌てて観にいくことに。
創作に対するリスペクトに溢れた作品だった。詩人が直面するであろう挫折や絶望なんていうものは一切描かれない。たまに起こる事件も深刻化することなくあっという間に解決してしまう。こんな日常あるわけがない。終わりのない穏やかで愛情に満ちた日常にみせかけて、ものすごいファンタジー。監督の以下のような言葉が沁みる。

『パターソン』はディテールやバリエーション、日々のやりとりに内在する詩を賛美し、ダークでやたらとドラマチックな映画、あるいはアクション志向の作品に対する一種の解毒剤となることを意図している。

今、書籍・アニメ界でも終わらない日常系が流行っているのも、スペクタクル志向への拮抗薬なのかもしれないな。その後、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSをひやかして、トスカナ料理屋「BEONE」でChantiiの美味しい赤ワインとチーズと鹿をいただいて、Goodbeer faucetsでビール飲んで解散。渋谷も奥のほうは居心地がいいな。

Autumn Leaves, Yakitori, Rum and Beer in Gaienmae

Posted カテゴリー: Journal

外苑前へ。

イチョウ並木は終わりかけ。いつも気づくとピークを過ぎている。

地元の名店・焼鳥今井さんが外苑前に移転してもう1年にもなろうとしている。ずっとご無沙汰してしまっていたが今日はイシイも休みを取ってようやく伺えることに。4500円のコースにいろいろ足して、楽しいお食事だった。もう全て美味しかったんだけど、つくねとももは最高だったなあ。ビールはハートランドとアウトサイダーのIPA。日本酒は鯉川をいただいた。

その後、青山通りから少し奥に入ったBar Radioさんへ。とても素敵な内装。ラムの「EL DORADO」をいただく。コースターに描いてあったおさるのロゴマークが可愛いなあと思ったら和田誠さん制作だそうで。なるほど。かわいいかわいいと言ったらお土産にコースターをたくさんいただいてしまった。お恥ずかしい。

表参道駅にむかう道すがら、屋台村みたいなのを見つけたので覗いたら「BEER BRAIN」さんが。KARL STRAUSSのSESSION IPAを1杯だけ飲んで帰宅。タイニーハウスでリースもアレンジメントもかわいかったなあ。
http://www.tbb.works/index.html

BLADE RUNNER 2049

Posted カテゴリー: 映画

ドゥニ・ビルヌーブ監督「ブレードランナー2049」(2017年アメリカ)

ハリソン・フォードの登場のしかたがあまりに唐突すぎて旧作を知らない人にとっては「誰だおまえ」状態だと思うが、前作のレトロフューチャーな雰囲気も踏襲しつつ、バラードの小説の世界のような幻想的な風景も美しく描かれていて絵は好きなかんじだった。それにしてもこの薄さで3時間弱は長いので、環境ビデオとしてBGVにしておくのによい趣ではないかと…

 

Beer, Rakugo and Sake

Posted カテゴリー: 落語

ビール飲んでから鈴本演芸場へ。仲入り前の一席からと思ったが少し遅刻してしまった。

圓太郎「試し酒」
はん治「妻の旅行」池袋の新作会で聞いて以来だけど、これ何度聞いてもほんとおかしい。
馬石「宿屋の富」馬喰町の宿屋と湯島天神が舞台のテンション高めの一作。馬石師匠は現代的な雰囲気もあり登場人物が本当に生き生きとしていて、とても好きだ。

その後、湯島で日本酒。お通しがしゃぶしゃぶの野菜のみで流れで肉をたのんでしまうというあなどれない戦法であった。宮城の日本酒専門店だったが宮寒梅が美味しかったなあ。

Book Market

Posted カテゴリー: Journal読書

しのばずくんの本の縁日へ。

出版社や編集の方々とお話しながら本を選べるという最高に贅沢な縁日。 テントが美しい。高山なおみ『料理』リトルモア(サイン本!)、園子温『非道に生きる』朝日出版社、Meets『みんなの神田神保町御茶ノ水』京阪神エルマガジン社。どこも面白そうな本を出しているところばかりで悩ましい。今日は新書ばかりだ。

パリットフワットさんでクッキーを買い、美容院の予約時間まですこし時間があったので森鴎外記念館のモリキネカフェへ。ジンジャーエール250円、安い…。そしてとても居心地が良い。

その後、ご近所さんのだんなさまがオープンした美容院で髪を切っていただく。すてきにしてもらって嬉しい。

澁澤龍彦 ドラコニアの地平〜キネマ・イン・ザ・ヨルガ

Posted カテゴリー: Journal

 

「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」を見に世田谷文学館へ。
聞いたとおり手稿がメインだけれど彼の人柄がよくでていて好きになってしまったなあ。種村さんや巌谷さんに送った欧州からの葉書がかわいい。ほんとにいい人だったんだろうね。

欧州旅行に行ったのが42歳の時で思ったより遅い。たしか留学してないはずなのでそんなものだろうか。それ以来、思ったよりもプリミティブなものを蒐集しているのが興味深い。イランやイラクにも行っている。イランは革命前でリベラルな頃かな。エスファハンやシラーズの庭園にアルハンブラの面影を見出して感動している。わたしもスペインに行ったあとにトルコやイランに行ったので、文化の源流を見たかんじで感動したな。そのほか瀧口修造、細江英公、池田満寿夫、金子國義、四谷シモン、ベルメールなどの展示も。中西夏之のオブジェは、見るたびに想像よりでかいなと思う。3倍くらい大きい。ちなみに書斎にある球体関節人形はベルメールだと信じていたが土井典による復刻だったことを初めて知った。エッチングは本物を持っているようだ。彼のコレクション以外の植物画なども展示されていたが一番驚いたのは科博所蔵の南方熊楠の手稿だった。なんだあれは。南方熊楠をもっとちゃんと読もうと思った。

今のところ巡回の予定はないそうで。関西でもやればいいのになあ。小さいけれど、シュルレアリスムの展示としても秀逸だったと思う。

 

千歳烏山から明大前まで戻り吉祥寺へ。みとせのりこさん、弘田佳孝さん、片霧烈火さんの「キネマ・イン・ザ・ヨルガ」へ。しばし帝都を逍遥したような不思議な感覚のライブ。前半はMCいっさいなしのシアトリカルな演出で私はこういうの大好きなので嬉しかったな。