The Footprint of Sherlock Holmes

投稿日: カテゴリー: 2012 ロンドンJournalSherlock Holmes

Holmes in front of the station

シャーロック・ホームズをめぐる冒険の写真をアップしました。

http://3d-luna.com/sherlock-holmes-in-london/
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本当は、休みはアイルランドに行こうと思っていたのだった。

それがどういうわけか、BBCの『SHERLOCK』にハマってから原作を読み、
関連書籍にまで手をつけるのに半年もかからず
「出てくる地名がピンとこない」という理由で行き先をロンドンにしようと決め、
気づいたらヒースロー空港に立ってた。
昔だったら船で3ヶ月くらいはかかったのだろうから、いい時代になったものだ。

ホームズが活躍した最盛期のヴィクトリア朝は
せいぜい100年ちょっと前とかそのくらいの「昔」なので、
正典(コナン・ドイルが書いたホームズ)に出てくる地名も
BBCの『SHERLOCK』に出てくる地名もほぼそのまんまである。
(日本で言うと、夏目漱石と同時代の人。なので
よく日本のパスティーシュでは漱石とホームズの出会いの話が書かれる)

ベイカーストリートから始まって、セントポール、ウォータールー
ピカデリーサーカス、シティ、エンバンクメント、チャリング・クロス、
ホームズとワトスン君が出会った聖バーソロミュー病院もそのままだし
作中に出てくる大英博物館のむかいにあるタバーンも、ランガムホテルもまだ現役だ。

ベイカー街はすっかりビジネス街になってしまっているけど
通りの北のほうにあるシャーロック・ホームズ・ミュージアムは、
こじんまりとしたアパートに彼の部屋が再現されていて
ヴィクトリア時代の家具やら小物がたいへんに素敵なのである。
日頃ものを捨てたい捨てたいと言いつつも、こういう物に囲まれた部屋というのは憧れるわー。

London:Brompton-Bloomsbury

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キューガーデンズから宿に戻る道すがらにSloane Squareという駅を通るので
「現代のメディチ」と呼ばれているチャールズ・サーチのコレクションを見に
「サーチ・ギャラリー」に寄ってみることにした。

メインの展示はカール・ラガーフェルド御大の写真展で、これはこれで
とても良かったのだが、上階の若手の写真展がとても良かった。
とくにJon Rafmanは今までまったく見たことがなかったのだが
Google Street Viewから彼が切り取った世界があまりにもすごくてびっくりする。

観光客というよりは地元の若い人たちで賑わっていて活気がある。
今回、Hayword Galleryといい、思い立ってふらっと立ち寄った
ギャラリーがどれも当たりで嬉しい。

一度宿に戻ってひと休みして、夜は大英博物館に再訪。
金曜日は20:30まで開館しているのだ。
前回見られなかった企画展にも入ってみることにした。
企画展のチケットを買わないと、中央のリーディングルームには入れないのだ。
今回はシェイクスピア展であったが、大英博物館の本気を見たよ。
絵画や写本の間をぬって、現代の役者がシェイクスピア劇を演じている映像が
ところどころに挟まれていて面白かった。
シェイクスピア、まったく読んだことないんだけど
原文を知ってたらもっと面白いんだろうなあ。
ただ、リーディングルームの壁面が今回の展示のために隠されていたのが残念。
美しい内装らしいのだが。

Untitled
人も少なめで嬉しい。

前回は人が多くてすっとばしたギリシャ~ローマの展示室
エジプト関連の展示室をじっくり見る。
ギリシャ~ローマ関連は、もういろんなところでお腹いっぱい見ているので
あまり期待していなかったのだが、ディスプレイが本当にダイナミックで
照明も美しく、まるで演劇のワンシーンのようなのだ。
すっとばさなくてよかったと思った。

British Museum

でもやはり正面むかって右手にあるEnkightment「King George」の部屋が素晴らしくて
今回も人がすくないのを良いことにじっくり見ることができた。
唯一、超有名な青銅の猫さん(ゲイヤー・アンダーソンの猫)だけは出張中で
来月まで帰ってこないとのこと。残念。
まさか東京のエジプト展にいるのではあるまいな。

帰りに、博物館の向かいにある「MUSEUM TAVERN」を拝む。
これはシャーロック・ホームズの「青い紅玉」に出てくる店だそうです。
そもそもホームズはベイカー街に住む前は大英博物館の近くに住んでたのだよね。

Museum Tavern

London:Bloomsbury-Soho-Piccadilly

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2012年10月25日
ロンドン6日め。

本日は今回の旅の目的のひとつでもある大英博物館へ。
本丸なのになんで後半になったかというと、どうせ一日博物館にいるのだから
天気が本当に悪い日にしよう、と思ったからだ。
そんなわけで今日は朝から雨。

宿から大英博物館は1kmちょっとしかないはずなのだが
どこをどう間違えたのか、ずいぶん遠回りしてしまった。
おかげでとても古い教会を見つけたのでよかったけど。

ラッセルスクエアを斜めにつっきると、もう大英博物館の長い塀だ。
ぐるっとまわると正面玄関が大きく開けている。

British Museum

たしかに、ギリシャ様式の建物自体は重厚だが自然史博物館の荘厳さに比べると
地味かもしれない。ただ、中に入ったときの近代的な天井との調和は圧巻だ。

British Museum

18世紀から今日に至るまで収集しきれなかったものは各博物館に分散されたということで
この大英博物館にあるのは古代~中世くらいのものが多いようなかんじ。
(実際の統計はわからないけど)
なので中世以降のものについてはV&Aに行ったほうがよいかもしれない。
とくに宗教美術に関しては大英博物館よりもV&Aのほうが展示方法も面白い。

エジプト関連もすごいはすごいのだけど、見せ方はNYのMetのほうが上手。
ユーラシア関連の考古学資料は、現地の遺跡で見たいなあと思ってしまう。
なんというかこう「はがしてきました」感が切ない。

今まで見たことがなかったあたりだと、エジプトのコプト教の資料が面白かった。
あとEnlightmntという、左右に天井までの陳列棚が並んでいて
中央通路に塑像や、収集品がケースに入れられて並んでいる部屋が
くらくらするほど素敵なのである。この部屋だけでも見る価値ありかもしれない。
大英博物館の基を作った18世紀のSir Hanse Sloaneの収集部屋って、
こんなかんじだったのではなかろうかと。

British Museum

レストランもとても快適で、ポークのサンドイッチ(アップルソース)は
ボリューム満点で美味しかったし、となりの英国人のご家族は
娘さんが天草(!)にいらっしゃるとのことで、日本語でお声がけいただいた。
こういうのは嬉しいものだなあ。

なんだかんだで見終わったらもう夕方だったので、そのままうろうろ歩いて
Sohoの中華街~ロンドンのへそ?ピカデリーサーカス周辺に行ってみる。
中華街は赤い提灯が3つのストリートにかけられていて可愛い。

Soho China Town

あちこちから良いにおいがしてくるのだけど、大英博物館でがっつり食べてしまったので
そのまま路地をぶらぶらしながらCovent Gardenまで歩いて
先日あまりゆっくり見られなかったマーケットを覗いてみたりした。
もとは青果市場?だったらしいが、今は外側の建物だけ残して
レストランやパブ、雑貨屋が入っている。
しかしなにしろロンドンなので、東京とたいして品揃えが変わらず
あまり買うものなし。となりの交通博物館のミュージアムショップのほうが
お土産にはよさそうないいデザインのものが置いてあるかも。

Covent Garden

地下鉄でSt.Pancrasまで出て、駅構内のショッピングセンターの本屋で
「SHERLOCK THE CASEBOOK」という本を発売日にゲットできたのでほくほく。
ついでに書店FOYLESのエコバッグがかわいかったのでこちらも購入した。
ちょっと時間は早かったけれど、外食する気にもなれなかったのでM&Sで牛乳などを買って
「SOURCED MARKET」というDEAN & DELUCAみたいなお洒落食材屋さんでパイを買って帰宅。

ここ数日、ずーーっと歩きどおしだったので、本日は早めに活動終了。
部屋で本を眺めてにやにやする。英語の教材は読む気がしないのに、
こういうのは頑張って読む気になるから不思議だわー。

London: Southwark-Holborn

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行き当たりばったりの旅行なので、グリニッジを後にして
さてどこに行こうと思ったところでDLR線がJubilee線に接続していることに気づき
Southwarkの現代美術館・テートモダンに行ってみることにした。

この駅からテートモダンへの道順はたいそうわかりにくいのか
まず駅の改札を出ると看板が出ていて
「オレンジ色のポストをたどっていくように」と書いてある。
???と思って地上に出ると、なるほど、道沿いの街頭がオレンジ色に塗られている。
よくできてるなあ。

Untitled

テートモダンは現在鋭意改装中らしく、裏側は大工事をしていた。
川のほうにぐるっとまわって入ると、なんと「Klein + Daido Moriyama」とあるではないか。
わたしはどうも旅先で不思議な企画展にめぐりあうことが多い。
たしかフィンランドでは杉本博司の個展を見たし、パリではポンピドゥが改装中だったのに
NYのグッゲンハイムでポンピドゥ展を見たり。世界が狭いというか、なんというか。

テートモダンは発電所を改装して作られた美術館で建築そのものもとてもかっこいい。
各フロア、それぞれのテーマにあわせて展示されている。
現代美術といっても21世紀のものだけではなくてキュビズム、シュルレアリスムあたりの
コレクションも充実している。久しぶりにポール・デルヴォーを見た。

一気に見て歩きつかれたので川が見えるカフェコーナーでひとやすみ。
テラスからセントポールがよく見える。

テートモダンの正面からは「ミレニアムブリッジ」という歩行者専用の近代的な橋、
ちょうど中央にセントポールがくるように架けられている。
ちょうどこの時間、うす曇の空のあいだから太陽が出て
この滞在で初めて太陽を拝んだ。かつては「日の沈まない帝国」だった英国だが
日が出ているとは限らないのであるな。。。

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セントポールをぐるっとまわると、ホームズとワトソン(BBCではシャーロックとジョン)が出会った
シャーロキアンの聖地(?)聖バーソロミュー病院がある。
通称バーツ、英国最古の病院だそうだ。
BBC Sherlockではシャーロックが落下した場所に立って、大満足で帰路に。
(そして「意外と低いから、落ちても死なないのでは。」という感想。)

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なんだかんだで、Holborn界隈からGray’s Inn Rd.を北上して
3kmくらい宿まで歩いてしまった。意外とRussel Sq.からも近い。
部屋で簡単な食事を作って本日の活動は終了。もう旅程も後半である。

London:Westminster-Waterloo

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ヴィクトリア駅から東のほうへ、テムズ川を目指して歩くと
錚々たる建築物が出てくる。Victoria st.のどんつきには
最近あの家の人が結婚式をあげたらしいウェストミンスター寺院がある。

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最初は中に入らなくてもいいかな、と思ったのだが
せっかくなので16ポンド(珍しく高い入場料!)を払って中へ。
多言語対応のオーディオ機器をわたされて中に入ると
ゴシック様式のめくるめく装飾に圧倒される。

なかにはいくつもの礼拝堂があり、どれも絢爛豪華なのだが
中央の「Quire」と呼ばれる修道士たちの机に赤い小さなランプが並んでいるところが
地味に美しくて印象的であった。
ハリー・ポッターにも似たようなシーンがあったような。
あと、赤い芥子の花で囲まれた第一次大戦の戦没者の墓碑はちょっとくるものがあったな。

ところで、ここに埋葬されているエドワードI世は、当時としては
破格の185cmあってLongshanks(足長王)とよばれているらしいのだがが、
イギリスも昔の人は小さかったのね。
あと「懺悔王」ってのもネーミングとしては残念だな、と思った。
(信心深い王様で、のちに聖人になっちゃう別名「証聖王」なのに。。。)

解説を聞きながら休み休み見ていたらあっという間に時間が経ってしまった。
ヨーロッパのこれ系の宗教建築はローマでお腹いっぱいです、と思っていたが
やはり横着せずに見てみるものだ。

その後、Westminster宮殿のビッグベンを拝んで、ヴィクトリアガーデンズで
ロダンの”カレーの市民”を見て「あー、上野にあるやつとおんなじだ!」と思いつつ、
そのままWestminster橋を渡る。
このへんは一番ロンドンらしい風景が見れるということもあって、
観光客でごったがえしているのだが、橋の欄干が意外に低いのが怖い。

川をわたると旧市庁舎と、新しいロンドンの名物?「ロンドンアイ」という
巨大な観覧車がある。
歩き疲れたので旧市庁舎の一階にあるパブに入り、禁断の昼ビールをやってしまった。
薄曇りで霧も出ているので乗らなかったが晴れていたら楽しそうだ。

そのままテムズ川に沿って北のほうへ。
Jubilee Gardensからは、Royal Festival Hall, Queen Elizabeth Hall, Nationalと
近代建築の劇場やギャラリーが並び
再開発されたのかおしゃれなカフェとか雑貨屋さんもあって楽しい雰囲気。
Queen Elizabeth Hallの1階はBBC Sherlockのロケ地でも使われていた
落書きだらけのスケートパークで、実物を見ることができて感動(涙)

Untitled

ふらっと入ったHayward Galleryという新しいギャラリーでは
中国の現代美術の「Art of Change」という企画展をやっていて
Duan Yingmeiと、Xu Zhenの2つの作品(インスタレーションとパフォーマンス)はかなり印象的だった。

Performance of Chinese comtenoorary art

Waterloo橋をわたって北側に戻ると、ちょうどCharing Cross駅にぶつかる。
このすぐ近くにシャーロック・ホームズという有名なパブがあるので
まだ空いてるかと思って飛び込んでみた。昼にもう1杯飲んじゃったので
勢いづいていたのである。

Untitled

まだ4時すぎだったのだがすでに椅子席はほとんど満席。みんな飲むなあ。
軽めのエールをハーフパイントお願いして、ビール片手に店内をうろうろ。
二階のホームズの部屋の再現はレストラン利用客でないと見られないらしいが
窓からなら覗いていいよ、というのでお言葉に甘えて見せていただきました。
ロンドンゴーストツアーの御一行様も見に来ていた。
ホームズにはお化けは出てこないんだけどな。。。

そのままトラファルガー広場まで歩き、National Portrait Galleryを拝んで
(ここもBBC Sherlockのロケ地だった)繁華街を抜けCovent Gardenから地下鉄で帰宅。
Russel Sq.で下車してスーパーで買い物をして帰った。
ちょっと腰が痛くなるくらい歩いて、本日の活動は終了。

London:Baker st.

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2012年10月22日

ロンドン3日め。
今回の目的のひとつはシャーロックホームズ博物館に行くことだったので
早速午前中に行ってみることに。
空港から宿に向かうときにすでにBaker Street駅を通ってしまったので
新鮮味がなかったのが残念だが、壁にはホームズのシルエットが
プリントされていてかわいい。

IMG_5113

駅前にはホームズの銅像も。観光客が順番に写真を撮っていた。
柴又の寅さん並に愛されてます。

IMG_5110

Baker st.を少し南下するとシャーロックホームズホテルというのがある。
特にこれといって何があるわけではないらしいが、看板はかわいい。

ひきかえして北上すると右手に博物館がある。
1階がいきなりお土産屋さんになっていて、その奥でチケットを買うシステムで
さすが私営の博物館はしっかりしているなあという印象。

で、チケットを買って一度外に出て、ヴィクトリア時代の警官のコスプレをした人に
促されて2階にあがるといきなりベッドルームと居間が。
ベッドルームは8畳くらいかな。
ヨーロッパの昔の部屋を見ていつも驚くのは、意外とベッドも小さいこと。
貴族の部屋でもそうだ。みんな脚をまげて寝ていたのかね。
居間は暖炉にちゃんと火が入っていて、ホームズとワトスンが座っていた
向かい合わせのチェアが置いてある。

IMG_5119

ピンクの壁紙と、ホームズ愛用(ということになっている)
アンティークの実験器具やら革張りの本たちがやたらかわいい。
このイメージがあったから、最初、BBC SHERLOCKのパイロット版では
壁紙がピンクだったのかもなーと思った。

このころは小鳥の剥製というのが流行ったのかな。厚みのあるガラスの中に
カナリアの剥製がはいっている額がとても可愛かった。

3階には作品にちなんだ小物、4階には結構なげやりに作られた蝋人形が
ぎゅうぎゅう置いてあっておかしい。最上階はトイレでした。

IMG_5123
「ボヘミアの醜聞」ですな。

お土産屋さんではシャーロキアンの伯父とBBC SHERLOCKで
ともに原作読んでもりあがっている友人にお土産を購入。
なんかこう、いかにもなかんじの、浅草とかで売ってそうなやつばっかりなのに
ホームズ印が付いているだけでかわいく見えてくるから不思議ー。

BBC SHERLOCK series 2

投稿日: カテゴリー: JournalSherlock Holmes

BBCシャーロックの第2シリーズのDVDが届いた。
あらかた聖典のほうは読み終わったので、元ネタもずいぶんわかるようになって
さらに楽しめるようになった。
もちろんシャーロックの変人ぶりもターボがかかっているのだが
相変わらずジョンがいい味出しすぎている。

こういうのって、横溝正史を読んで育った私達が
現代もののミステリーに双子のおばあさんとか対立するふたつの家が出てくるのを見て
ちょっと嬉しくなったりする(のは私だけだろうか)と同じだと思う。

仕事が忙しくなってしまってカサカサだった8月、9月に
潤いを与えてくれたのはまぎれもなくこの作品だ。
早いところ英国のシャーロック・ホームズ博物館に
お礼参りにゆかねばなるまい。