Italia:Venezia 4

投稿日: カテゴリー: 2008 イタリア

トラゲットというのは本来、エンジンもついていない渡し舟のことだが
トロチェッロとブラーノを結ぶ定期船もトラゲットと呼ばれている。
ブラーノに着いてすぐに目にはいるのは赤や青の原色の家々。
どこまでいっても、カラフルな町並みが続いて楽しい。
街は路地がくねくねと続いていて、運河沿いにはボートがつながれている。
本当に、おもちゃの町みたい。



途中、おなかがすいたので、目抜き通りのどんつきの教会の近くの
スポーツ・バーに入った。どうやら店主がサッカーの大ファンらしく
選手と撮った記念写真が壁に貼ってあってほほえましい。
まあ、そんな店構えだったので期待していなかったのだが
からすみのパスタもイカスミのパスタも、特盛りで
大変おいしゅうございました。
ここにはずいぶん野良猫がいて、色とりどりの壁を背に
絵になっていた。
イタリアの猫写真はほとんどここで撮ったものだ。
船でベネツィアに戻り、西側の繁華街を歩く。
港の見える遊歩道にはレストランが軒を並べていて、
リアルト近くよりも落ち着いたかんじ。
それからちょっと遠回りして、ヴァポレットでフェローヴィアまで。
夕日を背にしたローマ橋が印象的。


夜は、「アル・プロセッコ」というプロセッコ専門店へ。
プロセッコはヴェネト特産のスパークリングワインで、とにかくお手ごろで美味しいので
ベネツィアではこればかり飲んでいた。
このお店も、珍しいプロセッコを安価で提供していて
おつまみも美味しい店であったが、外の席が寒く長居できなかったのが残念。
サン・ジャコモ広場では教会の鐘が響き渡って、幻想的な夜であった。

最後のディナーは、路地にちいさな看板を出していたレストラン。
予約していなかったが、なんとか入れた。
出てきた料理はどれも美味しくて、なにしろ
お店のおにいちゃんが元気で、カトラリーもがしゃがしゃ音を立てて
サーブするんだけど(まるで中華料理屋のよう・・・)
それが全然いやみじゃなくて楽しい店だった。
手書きのメニューが読めなくて「読めないから、おすすめ教えてー」とお願いしたら
すんごいイタリア訛りの英語で
「これはエビのフリットでー、これはスズキ・・・これはなんだっけな、忘れちゃったけど!
まあみんな美味しいよ!」
みたいな。超いいかげんであったが。
魚介のフリットや、タリアテッレを食べて大満足。
最後の夜はお店にも恵まれて本当にいい思い出になった。
こういう忘れられない記憶が残るから、旅は止められないのだ。
これにて、2008年のイタリア旅行記は終了です。
最後まで読んでくださってありがとう。

Italia:Venezia 3

投稿日: カテゴリー: 2008 イタリア

両親から「ブラーノ島が面白い」という話を聞いたので
行ってみることにする。
もともと、I氏がブラーノ島に近いトルチェッロ島に行ってみたいといっていたのだが
片道40分もかかるというので、どうしようか悩んでいたところなのだった。
前日にヴェネツィアの町を歩きたおしたので、じゃあ今日は
海路をいこうではないか、ということで、ブラーノ行の船が出る
「FONDAMENTA NUOVO」へ向かう。
(ヴァポレットを乗り継ぐと遠回りなので、歩いていくことにした)

途中で出会った猫。
首にはPACO書いてある。かわいい名前だ。
ヴェネツィアには猫がたくさんいるらしい、という噂を聞くが
みんな飼い猫で部屋で飼われているので
町で猫を見ることはほとんどない。
トルコやギリシャにはほんとにたくさんいるのに不思議なことだ。
(と思っていたら、イタリアには生類憐みの令なみの
厳しい法律があるらしいのを思い出した。)
FONDAMENTA NUOVOから海を臨む。
むこうにアルプス?が見える。

船で40分ほどでブラーノ島に到着。
そこからトラゲットと呼ばれるわたし舟(といってもエンジン付きだが)で
となりのトルチェッロへ向かう。所要時間5分ほど。
トルチェッロはヴェネツィア発祥の地で7世紀ごろには
ずいぶん人がいたらしいが、今すんでいるのは十数人らしい。
だが、ヴェネツィアでも屈指の高級レストランもある
ひなびた観光地というかんじ。
船着場から、ぞろぞろと運河沿いの道を歩く。
途中、白鳥なんかもいてなんとも長閑。
サンタ・マリア・アッスンタ教会はヴェネツィアで最古の教会といわれる。
床から天井までびっしり描かれたモザイク画がすごい。
となりにあるサンタ・フォスカ教会は11世紀のもので
後期ビザンチン様式とヴェネツィア風ロマネスク様式の
まざったものらしいが、となりに7世紀の教会があると
11世紀のものでもなんとなく新しく見えるから不思議なものだ。
こちらはまだまだ現役というかんじで、昼の礼拝の支度をしていた。


教会の敷地のまわりには個人の葡萄畑や小さな湖もあり
本当にのんびりしている。
教会に隣接する小さな博物館を見て、ブラーノ島に向かった。

Italia:Venezia 2

投稿日: カテゴリー: 2008 イタリア

サンマルコ寺院に入ってみる。
ビザンチン様式だろうか、円形のドームの内側は
びっしりと黄金のモザイクで埋め尽くされていて
それはそれは圧巻であった。
わたしの好きな中世のイコン。
ステンドグラスから床へ、光のすじが降り注いでいて、
本当に夢のように美しい瞬間があったのだが
残念ながら撮影禁止なのであった。
(しかし、「撮れなかった風景」は、ずっと忘れないものだ。)
テラスに出て広場を望む。
海のほうを見ると、きらきらした海を背景に
翼の生えたライオンの像が見える。
このRPGに出てきそうなキャラ(←キャラじゃない。)がヴェネツィアの守護神で
だからヴェネツィア映画祭の大賞は「金獅子賞」っていうのだな。

広場に下りて、カフェ・フローリアンへ。
ここは世界最古のカフェと言われていて、1720年くらいから営業しているらしい。
かつての文豪や作曲家たちも座ったかもしれないビロードのソファで
ショコラなんか飲んでしまってそれはそれは優雅なのだが
値段もしっかりディナー並なのであった。

このあとは、大運河と並行して路地をくねくねと歩く。
フェニーチェ劇場の近くでは「LA FENICE」という素敵な文房具屋さんを見つけた。
硝子ペンや、銀の細かな意匠のペーパーナイフ、ルーペ
インク壷・・・ああこんなの部屋にあったら素敵だろうなあと妄想を膨らませたものの
実際あたしのあの部屋にはちょっとヘヴィすぎる、と思い直して
ペーパーナイフとルーペのセットを買った。
I氏はずっしりとしたペンを買っていた。
友人たちには硝子ペンとインクのセットをお土産に。
マダムが親切で、「いろいろあるのよ」つって、奥から在庫を出してきてくれた。
ペンの色とインクの色も組み合わせ自由らしい。
すっかりリラックスして、店の中の写真も撮らせてもらった。
洋紙や、革張りのノート、万力のような道具がみっしり置いてあって素敵。
しかし、あまりに迷路の奥すぎて2度とたどり着ける自信がない・・・

途中、ヴェネツィアで一番有名な橋・リアルト橋をわたる。
橋の両側には店が軒を連ねていて、売っているのも
仮面や唐辛子や、あやしげなお土産ばっかりで浅草の仲見世どおりみたいだ。
あまりの人ごみに疲れてしまって、わき道に非難すると
ものすごく静かな広場に出た。
カフェが椅子を出していたので、ここで昼食でも、と思ったが
ふと横を見ると、いい雰囲気のバーカロがあるではないか。
メニューも手書きでよく読めないのだが、ショウウインドウに
チケッティが並んでいて美味しそう!
(チケッティは一口サイズのおつまみのこと。サンドイッチとか揚げ物とか。)
こういうときは難易度の高いほうへ行く!と意気込んで
バーカロ「AL MARCA」でワインと生ハムサンド、ツナサンド、コロッケを頼む。
ワインもすごく美味しくて、とてもよい店に出会えたことを喜んだ。

ふたたび、迷路をくねくねと歩いていく。
建物と建物が支えあうようにして、なんとか建っているといった風情だ。
壁も朽ちて、街灯も古いままなのだが、それがなんとも雰囲気があってよい。
たまに、宗教画が壁に描かれていたり、マリア様のモザイクに
百合の花が飾られていたりもする。


でも実際は住みにくくて、みんな新市街のほうに移住していくのだろうが
どうか沈まないでほしい。(切実)
ふと気づくと、もうホテルのすぐそばまで歩いてきてしまっていた。
往路は水上バスで40分もかかったというのに
歩くと意外と狭い島なのだ。
ホテルをちょっとすぎたところ、ローマ広場のすぐ近くにcoopがあったのを思い出して
買出しに行く。
ビールを買って、部屋でひとやすみ。
無意味に美しくビールを注ぐ人。

夜は、ボローニャ~ラベンナと周ってヴェネツィア入りしていた両親と
サンマルコ広場で待ち合わせて食事。
お互いの旅を報告したり、ヴェネツィアの見所を教えてもらったりした。
ふたりのホテルは4つ星だけあって、部屋はわてらの3倍くらいあった・・・
レストランをどこにしようかと考えあぐねていると
b様がいつの間にかフロントに行って「おすすめある!?」と聞いていた。
「目の前のレストランだったら、これを持っていくと15%OFFになります」と言って
メモを書いてくれた。
「言ってみるものね!」と大満足のb様であった。
つえー、b様。
業務提携先wのレストラン「Angelo」はサービスもよくて美味しくて
デザートまでしっかり食べた。
「そんじゃーまたー」なんつって、あっさり別れて
帰りは腹ごなしに少し歩いて、適当なところで水上バスに乗ってホテルに帰った。
世界はせまくなっているのだなあ、と思う。

Italia:Venezia 1

投稿日: カテゴリー: 2008 イタリア

イタリア5日目。
朝 ホテルで朝食。
みわたすかぎり、おじさんおばさんばっかりだ。
若い人は来ないのかね、ヴェネツィア・・・
まずはヴェネツィア本島の説明をすると、「?」マークを左にたおしたような形をしていて
鉄道のサンタルチア駅は左上あたりにある。
島の中央をカナル・グランデ(大運河)と呼ばれる大きな川が
逆S字に流れていて、これが目抜き通りというかんじ。
もちろん車が入れないので、移動はすべて徒歩か船。
自転車も禁止されているらしい。
対岸に渡るときはトラゲットという小船に小銭をわたして乗るらしいが
乗っている人は見なかった。
まずは観光パスを買うためにローマ広場へ。
ここが車が入れる最後の広場で、観光バスやタクシーがひしめいている。
サンタルチア駅のすぐ南側にある。
観光パスは60ユーロ以上と、意外と高い。
ローマ広場の売り場ではクレジットカードが使えないというので
サンタルチア駅で買うことにした。
サンタルチア駅のツーリストインフォメーションは意外なほど小さい。
っていうか、これタバコ売り場ですか?っていうくらい小さい。
観光パスは、乗り物のみ(オレンジ)と乗り物+博物館(ブルー)の2種類あるので
とりあえず後者を購入。
駅のわきにあるバロック様式の教会を見て、カフェでカプチーノを飲んで出発。
水上バスは「ヴァポレット」という。
作家・須賀敦子曰く「ぽんぽん蒸気船」という意味らしいが
もちろん蒸気で動いているわけではない。
都電荒川線をいまだに「ちんちん電車」って言うようなもん?(もう言わない??)
まずは1番線各駅停車で、カナルグランデ(大運河)をサンマルコ広場方面へ。
河岸から桟橋の待合室に入るのだが、これがなんとも不安定で
大きな船が通るたびにゆらゆらと揺れる。
船に乗り込んで、大運河をゆくのだが、ここもなんだか混沌としていて
水上タクシー、水上バス、運送船、ゴンドラ(!)なんかが
無秩序に走っているようにみえる。
I氏曰く、「避ける方向は決まっている」らしいが、ゴンドラなんて
運河の真ん中でUターンしてるんですけど・・・・
およそ40分かけてサンマルコ広場へ。
有名な「ためいきの橋」は養生中で
なんだかおもしろいことになっていた。
名所のひとつなのに、残念・・・

サンマルコ広場。
鐘楼が堂々とそびえている。
塩野七生の「緋色のヴェネツィア」で最初のシーンで出てくるやつだ。

時計塔と飛び立つ鳩。
金獅子と、12星座の時計がかっこいい。

Italia:Roma-Venezia

投稿日: 3件のコメントカテゴリー: 2008 イタリア

まだまだ行けてないところがたくさんあるなあ、と惜しみつつ
Termini駅へ。
テルミニ(ターミナル)というだけあって、
線路のうえに駅があるのではなく、
駅から線路がのびているかんじ。
線路のどんつきには、ものものしい緩衝の器具がつけられている。
プラットフォームも低くて、列車には急な階段を3段くらいのぼって
乗り込まねばならず、大荷物の旅行者たちはみんな難儀する。
大きな電光掲示板に何番線から発車するのか表示されるのだが
これ、でるのがびっくりするほど遅い。
発車15分前にようやく出るといった有様で、祈るように
掲示板を凝視していた旅行客は、わらわらとホームに急ぐのだった。
わたしたちが乗るのは泣く子も黙るEurostar。
30分以上遅れると割引券がもらえるという噂だが
手続きがめんどくさいうえ、送られてくるのは半年後らしい。
そして遅れて出発してもなぜか定刻通りに着くという
摩訶不思議な新幹線だ。(それはスペインだけの話かも。)
電光掲示板にはEurostarのとなりにALTAVELOCITAと書かれているので
なんだろうと思って、となりのおっさんに聞いてみたところ
「ummmmmm・・・・・・”speed”!?」という微妙な答えだった。
まあ、とりあえずあんまり意味ないらしい。
(あとで調べたら、最新型の車両の名前だそうで。「のぞみ」みたいなもんか)
全席指定なので指定された席にいくと、ボックスシートになっていて
おばちゃんがふたり並んで座っていた。
ほんとは、むかいあわせのはずなんだけどまあいいか、と思いつつ
発車すると、進行方向と逆向きなのが気に障ったのか
おばちゃんたちは空いている席に移った。
ローマからフィレンツェまでは1時間くらい。
意外と近い。これならたしかに日帰りでも行けそうだ。
(東京~日光ってかんじかな)
地図じゃあ、こういう距離感ってわからないものだなあ。
びっくりなのはフィレンツェで15分近く停車して時間調整し、
そんでいきなり進行方向と逆向きに走り始めたこと!
スイッチバックかよ!
ローマを発ったばかりは進行方向でよかったよかったと思ってたけど
以降、ずっと後ろ向きだった・・・・(涙

旅行中マイブームだったお菓子「HappyHippo」。
かたちもさることながら、名前がかわいい。
ハッピーヒッポ。
歯が痛くなるほど甘いが、意外と美味しい。
これをスーパーでみつけて、かつ買ったI氏の前向きさが好きだ。
終点、ヴェネツェイアのサンタルチア駅までは4時間ちょっと。
着いたころにはもう9時ごろで、外はまっくらだった。
駅を出ると、いきなり目の前は運河。
びよーんと、大きな太鼓橋がかかっている。
対岸にはバロック様式の教会。
にせものの鞄を売っているアラブ系の人々。
そして旅行者がいっぱい。
車はもちろんヴェネツィア本島の入り口のローマ広場までしか入ってこれないので
視界には入ってこない。
かわりにモーターボートがトコトコと運河を走っていく。
これは今まで見たことない世界。
しかし、あえていうなら
デ ィ ズ ニ ー シ ー に そ っ く り で す 。
「いやそんなもんじゃなくてもっと奥深いのだ」とおっしゃる方もいるかと思うが
須賀敦子も書いてるが、この舞台装置っぽいかんじ
夜は暗くて、水面にうつった街灯の光がゆらめいていて
ほんとうに浮世離れしているのだ。

目の前の運河をわたり、人ひとりやっと通れるくらいの
冗談みたいな細い路地を抜けて、角をまがったところにホテルはあった。
ローマのような古いホテルを想像していたのだが
ずいぶんと明るく綺麗なシティホテルだった。
部屋もモダンで、ローマとは対照的。
それでもホテルを一歩出ると、うすぐらく、
迷路のような路地が広がっている予感がする。

荷物を置いて、駅の東側をぶらぶらする。
もう10時を過ぎると店がどんどん閉まってしまうので
遅くまであいている中国系の人がやっているダイナーで
海鮮のフリットとパスタを食べた。
観光地の定食屋という雰囲気だったので期待してなかったが
フリットも揚げたてで美味しかった。

お腹もくちくなって、ほろよいかげんでホテルに戻ろうとしたら
さっきの冗談みたいな細い路地が封鎖されている!!
地図も持ってないし、このまま果てしない迷路をさまようのか!?
・・・と思ったが、i氏の帰巣本能が正常に働いたようで
なんとかぐるりと回り道をして、意外とあっさり帰り着くことができたのであった。
スリリングヴェネツィア。

Italia:Roma 7

投稿日: 2件のコメントカテゴリー: 2008 イタリア


ランチのあとは、町をぶらぶらと歩きつつパンテオンへ。
なんだかあまりイメージがわかなかったのだが
実際に見ると「完全な遺構」であり、「世界最大の石造建築」というのは凄い。
1900年もこのまま建ってるのかあ。
ラファエロの墓やらヴィットリオ・エマヌエーレの墓やら
有名人の墓が一同に会しているらしい。
ラファエロは「ここに埋葬して」つって37歳で死んだらしいが
どんだけ大物なんだ。
忌の際に「大山古墳に埋葬してください」って言うようなものでは。(スケールとしては。
せっかくここまできたのだから、と、ローマ屈指の広場である
ナヴォーナ広場に来てみたものの、有名なネプチューンの噴水、
四大河の噴水、ムーア人の噴水は修復中なのか養生されていた。
こんなふうに、ローマは(あたりまえだけど)必ずどこか修復中だ。
この広場に入る道すがら、民族衣装を着た人々の行列とすれちがった。
女性も男性も歌をうたいながら歩いているのだが、
小節の終わりに音程が「ひゅいっ」と上がるのは
ブルガリアの民謡を思わせた。
貧しかったり紛争をしていたりする地域のデモなのだろうか、
それとも、もっと喜ばしい行列なのだろうか、
ちょっと暗い印象を受けたけれど。
おそろしく天気のよいなか、テヴェレ川に沿って歩き
昨日入れなかったサンタンジェロ城に入ることにする。
天使たちが並ぶサンタンジェロ橋は華やかで
一体一体すべて撮った。
どの角度から見ても美しいのだから、彫刻とはすごいものだ。

城内の異質な翼の天使。
これは石の翼を内側から支えるパーツなのか
はじめからこの鋼の翼が生えているのか、謎。
でもなんかかっこいいよ。

城の頂上に立つ、剣を鞘におさめる大天使ミカエル。
ときの法王に疫病の終息を告げたことに由来するらしい。
よくみると、超ローウェストの服(?)を着ている。

城の内部は、牢獄の部分やら、壮麗な壁画が書かれている部分やら
2世紀のはじめに作られて以来、とにかくいろいろな用途に使われすぎていて、
ちぐはぐな印象を受ける。モンサンミシェルもこんなかんじなんだろう。
日本は城が寺になったり、寺が牢獄になったりしないもの・・・

螺旋階段におちる黄金のやわらかな光。
一番よかったのは展望テラスのバー。
ローマが一望できる。回廊にそって、葡萄棚がつくる日陰があり
昼からシャンパンなどを飲んだら素敵だと思う。これはいつかの野望。
地下鉄の駅までかなり長いこと歩いて、ホテルにあずけていた荷物を受け取る。
またしても、ランチで会ったカップルとフロントでばったり。
彼女たちはピサのほうに行くらしい。
「bon voyage!」と声をかけあってお別れ。

Italia:Roma 6

投稿日: カテゴリー: 2008 イタリア

ローマ3日目。

ホテルのちかくのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へ。
礼拝堂は先日見たので、美術館へ行こうとするも
受付で「5分後に来い」と言われる。
イタリア語で言われたのだが、なぜか5分後というのを理解した。
耳が慣れるっというのはこういう感覚が拡大していくんだろうな。
ここは「数日のうちに雪が降る場所に聖堂を建てよ」という
聖母のお告げにしたがって、夏に雪が降ったこの地に建てられたそうで、
8月5日のミサには、礼拝堂の天井から白い花びらがまかれて
「真夏の雪」が再現されるのだとか。
美しすぎて失神しそうだ。

ミュージアムショップでは法王プロマイドとか
法王カレンダーとかが売られている。
コアラと一緒に微笑む法王・・・
どこに飾ったらいいのか。
美術館は教会の地下に意外なほどの広さで展開していて
ところどころ、鍵のかかった秘密の通路への扉があって怖い。
なかには金銀財宝と聖職者たちの法衣や聖遺物などが
飾られている。

大聖堂をあとにして、アルジェンティーナ広場へ。
今回はまたたび持参で!
しばし猫と遊んでもらったあと、
歩いてカンポ・デ・フィオーリ広場へ。
ここは毎日市場が立っていて、野菜、乾物、花、お土産品などが売られている。
実演販売の野菜を切る道具をI氏が本気で買おうか悩んでいたので
とりあえず止めておいた。

トマトも数種類あって、綺麗。
野菜が特に、ものめずらしくて楽しい。

広場に面したカフェでお昼を食べていると、前に座ったカップルが
「イタリア、楽しんでいますか?」と、英語で声をかけてきた。
「もちろんです。とてもすばらしいです。特にヴァチカンは印象的でした。」という
模範的は答えしかできないのがもどかしいが
なんで唐突に声をかけられたのだろうと不思議に思っていると
「実はあなた方と同じホテルなのです。朝食のときに見かけました。
あなたたちは気づいてなかったかもしれないけれど。」
ですと。
スペイン広場でも、トレビの泉でもない
こんなマイナーな市場で
あんなに小さなホテルで一緒に泊まっていた人と会うとは。
ここでも「出先でばったり」現象が!(←まったく役に立たないが、数少ない能力のひとつ。)

この日のランチは、わたしはサンドウィッチとサラダ(洗面器くらいの大きさ)。
I氏はカネロニ。