Good Bye Lenin!

Posted 1件のコメントカテゴリー: 2011 プラハJournal映画

ヴォルフガング・ベッカー監督『グッバイ、レーニン!』

熱心な活動家だったお母さんが心臓発作で8ヶ月も昏睡状態に陥っている間に
東西ドイツが統一されてしまって、目覚めた母にショックを与えないように
社会主義国家が続いているように演出し続ける息子の話。

昔、BSかなんかでやってたのを片手間に見ていて
すっかりコメディだと思っていたのだが、最後まで見ると
結構シリアスな映画だということがわかった。

ロシア構成主義ぽいグラフィックもおしゃれなんだが、それよりも
1シーン1シーンが絵画のようで、ドタバタしたストーリーと関係なく
画だけ観てもじゅうぶん楽しめる作品だと思う。

それにしても2010年はグルジアのスターリン博物館にも行ったし
2011年はプラハの共産主義博物館でビロード革命の映像を見て涙したし
最近なんだか共産主義づいているのだが、個人的には資本主義万歳です。

そういえば、そのビロード革命の衝撃的なニュース映像
(民衆が機動隊と衝突してボコボコにされてるやつ)のBGMとして流れていた
超絶ベタなフォークソングはチェコ語で「ありがとう(Děkuji)」というタイトルだったなあというのを
思い出して、YouTubeで調べたら動画が落ちてた。
YouTubeすごい。

そして、この人、びっくりするくらい谷村新司っぽい。

biblio

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

books

ストラホフ修道院には、神学の間、哲学の間があり
そこにおさまりきらない本が通路の書架に並べられている。

鼻先に、触れたら解けてしまいそうな皮の表紙の装飾写本。
図書館特有の、紙の甘いにおいがする。

プラハ

Cafe Kafka

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

Cafe Kafka

中央駅がいい。
線路が行き止まりで、どんつきにはいかめしい緩衝器が設置されている。
とりわけ中央駅のカフェが好きだ。

プラハの中央駅、アールヌーヴォーの意匠に見下ろされつつ
紳士淑女がカフェ・カフカで出発の時を待っている。

Battery

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

Backyard of the Golden Street

「黄金小路」には、プラハ城の奥に隠れるようにして入る。
豪華な名前とはうらはらに、もとは使用人たちの部屋だったらしいのだが、
色とりどりの壁の色がポップで、今では土産もの屋になっていて観光客が絶えない。

そのさらに奥に、ひっそりと砲台のようなものが置かれている。

Open the Cupola

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

open the kupola

小高い丘の上にある19世紀頃に建てられた天文台。
夕方に駆け込んだらお兄さんがクーポラを開けてくれた。

少し雨が入ってきた。

@プラハ ベトシン公園内天文台

INRI

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

prague -time to pray-

調べよう調べようと思って忘れてしまい
またそれを目にして調べなかったことを後悔する、ということがよくある。

キリストの磔刑の上に掲げられた「INRI」もそう。
ラテン語の頭文字なのはわかるが、なんだったっけ、といつも思いつつ放置していたのだが
I氏が「INRIって何?」と聞いてくれたおかげでようやく調べることができた。

IESUS NAZARENUS REX IUDAEORUM
だそうで。

ユダヤの王、ナザレのイエス
だそうで。

IESUSはイエス
NAZARENUSはナザレの
REXが王
IUDAEORUMがユダヤの
ですね。

ラテン語は大学時代に2年も(!)やったくせにほとんど身につかなかった。

まず、動詞に主語が含まれ、それがさらに活用するのと
英語にも仏語にもない名詞の活用で「奪格」「与格」「属格」「対格」とかいう格が存在する。
(前置詞+名詞 みたいなもん)それで挫折した。

ただ、読み書き専門の言葉なので
「ラテン語は各地の発音のルールで読まれていたため、どんなふうに読んでもいいです」
という(唯一といっていい)曖昧なルールには救われたのを覚えている。

さすがに週に1度の教養程度の学科だったので
そんなに鬼詰めされることもなく、のほほんと単位を取り
いくつかラテン語の諺を覚える程度で終わった。

唯一よかったと思うのは、日本人がラテン語の諺を言えるというのは
アメリカ人が平家物語や徒然草の冒頭を諳んじるような違和感があるらしく
ヨーロッパ圏では意外とウケる。

Kafka

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

Spiral in the Tower

スティーヴン・ソダーバーグ監督の「カフカ~迷宮の悪夢」ってこんなイメージ。

@プラハ旧市庁舎の展望台エレベーター

flea market

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

フリーマーケットのフリーをFreeだと思っていた今日この頃。
(自由に出店できるから)
蚤の「Flea」だったのですね。まあ、日本語でも蚤の市っていうし。
フランス語でもMarche aux pucesって言うし、直訳だったのだな。

プラハの蚤の市で買ったもの。

Kolbenova(コルベノヴァ)の蚤の市は楽しかった。

本当にどうしようもないガラクタなのだが、それでも
見るもの見るもの珍しくて、断腸の思いでこの3点に絞ったのだ。
近所だったら果てしなく買ってしまって古物商みたいになってたかもしれない。
日本では骨董はあまり安く手に入らないが、
そのくらいがちょうどいいのかもな。
(そもそもプラハまでの旅費を考えたら全然安くないんだけど)

・かつて時計だったもの
おそらく置き時計の中央部分をぶっこぬいたもの。
状態のいいものは文字盤も付いていたりするのだが
これは歯車だけ。横から見ると美しい。

vintage items

vintage items

・ルーペとクリップ
なんとなくルーペが頭で、クリップが手に見える。
細かな作業で使うものだったのだろうか。
足のあたりが顕微鏡のパーツに似ていてそれっぽい。

vintage items

・目覚まし時計
こういうのは日本の古物市でもいくらでも買えるのだが
文字盤が美しかったのと、こぶりで可愛かったので購入。
もちろん動かないが、針は動かせるので好きな時間に設定できる。
わたしは5時ちょうどの角度が好き。

vintage items

今思えば古い楽譜も、聖書も、買っておけばよかったなあ。
まあ、また行けばいいか。ちょっと遠いけど。
モスクワの蚤の市とか行ってみたい。やってるのかな。
と思って調べたら9月22日~25日に大きな催しがあるらしい。

行けばいいじゃないですか。

move in Prague

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

Tram

プラハの交通のこと。

プラハはとても小さい町で、感覚的に言うと
皇居くらいの広さのなかに名所がぎっちりつまっている印象だ。
なので、歩いて観光しようと思えば全て徒歩でも移動できるし
地下鉄でも、5駅以上乗ることはない。

交通は主に、地下鉄、トラム(路面電車)、バスがあり
いずれも市営なので切符は共通。
公園内のケーブルカーも共通の切符で乗ることができる。
市内中心部は排気ガスへの配慮から
バスではなく路面電車が25路線ほど走っている。

この切符はやや複雑で、
乗り換えなし、改札から15分以内
乗り換えあり、改札から30分以内
乗り換えあり、改札から75時間以内
1日券
3日券
というふうに細かく分かれている。
一番安いので12kc(60円くらい)。
乗り換えありの1時間券なら32kc(160円くらい)。
これを使い分けながら移動することになる。

切符は、地下鉄ならば改札の近くに自販機があるのだが
路面電車はないので、近所のタバコ屋とかキオスクで買うことになる。
このへんを省略したかったら1~3日券を買うほうがいいが
一日のうちに5回以上乗らないとお得ではないかもしれない。

地下鉄だけなら3路線しかないので非常にシンプルで
標識もわかりやすいのだが、これに路面電車の路線図が加わると、
東京メトロ+都営地下鉄くらいの複雑さになってくる。

プラハの路線図
http://www.angrenost.cz/metro/images/tram-map.png

路線図は読めるし、乗り物の乗り方もわかるのだが
中途半端に徒歩で移動していると、どこに最寄りの駅があるのかが
まったくわからない。(ふつうの地図上だととても見にくい)
こんなときにはGoogleMapがとても役に立った。
地図で現在地を表示して、ちょっと縮小率を調整すると
最寄りのトラムの停車場が表示される。

タクシーの評判があまり良くないので、今回は
公共交通のみで移動していたのだが
iPhoneでよかった、と思ったことよ。
滞在中だけで海外利用料がいちまんえん超えたけど・・・

Cutie Sign in Prague

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

プラハの街並みはかわいい。
ちょっとくすんだ家々の色や、
壁の色と花の色をコーディネートしたりする遊びごころが
そこここに見える。

そしてプラハにはかわいい看板がたくさん出ている。
もともと、番地の代わりに各家が紋章のような絵を
掲げていたというから、看板にも歴史があるのかもしれない。
地下鉄の駅の構内も、センスがいいかは別としてとても頑張っている。

そして、プラハにはなんだか不気味な落書きが多い。
壁のテクスチャに合わせてきているような根の暗いセンスを感じる。

しかし!しかしながらプラハのお土産には
ちっともこの町の色合いやレトロポップな可愛さが
反映されていないのが残念なのだ。
日本企業がプロデュースしてあげたらいいと思うんだがどうか。

Prague in monochrome

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

Clock

ちょいちょい日記や建築の写真をアップしていましたが
本命(?)の作品たちをギャラリーのほうにアップしました。

http://3d-luna.com/2011/08/2011-prague/

今回は久々にモノクロ。

どこまでも続く華麗な建築も、路地も、カラーで見ていると
2日目くらいで飽きてくる。新鮮に見えなくなってシャッターを切らなくなってくる。
なので、ちょっと趣向を変えてモノクロで撮ることにしてみたのだった。

そもそも、ジェレミー・アイアンズ主演の『カフカ 迷宮の悪夢』という
超BQのお気に入りの映画があるのだが
それを見て以来、プラハはモノクロのイメージがあったのだ。

撮っているうちに、初めてヨーロッパに行った時に
モノクロのフィルムでせっせと撮っていたときの感覚が蘇ってきた。
色よりも陰の強弱を見るかんじとか、光の強さを調整する感覚は、
フィルムでもデジタルでもあまり変わらない。
(その場で確認できるのでありがたい)

そんなわけで、1996年頃から大して進歩していませんが
久々のモノクロ写真、ご高覧いただければ幸いです。

Museum of Architecture

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

プラハは「建築の博物館」と呼ばれている。

ロマネスク様式はさほど多くないものの、
ルネッサンス、ゴシック、バロック、ネオルネッサンス、
スターリン、キュビズム、現代などなど各種そろっている。
建築様式ではないが、アールヌーボーの意匠もよく見かける。

建築にはあまり詳しくないが、チェコのランドマークになるような教会には
前面に時計が配置されているものが多いように思う。

道々、「おっ」と思った建築をアップしたので
よろしければごらんください。

Prague 6

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

2011年8月22日
プラハ6日目。

出発は夕方なので、午前中は時間がある。
とはいえ、狭いプラハで見所はだいたい行ってしまったので
また面白い建築を探しに街をぶらぶら。

月曜で休館だったのは知っていたのだが、
地下鉄で一駅となりにある現代美術館ヴェレトルジェニ宮殿のほうに行ってみることにした。
現代美術館は社会主義時代に展示場として使われていた建物なのだが、
スターリン様式とも言えないような非常に直線的かつシンプル
(つーか、普通のビル)で、それが作品とマッチしていていいかんじだった。
しかしこんな質素な建物にも~宮殿って名前が付いているのはなんでだろう?

Veletrzni Palace

Happy Hippo!
途中、おやつにHappy Hippo!

空港へのアクセスもちょっと心許なかったので、そのまま地下鉄で
南にくだって、プラハ本駅に行ってみた。
バス乗り場で時刻表を確認して、プラハ本駅の建築も堪能する。
アールヌーボー様式の装飾が美しい。

アールヌーボーって、日本で見るとクラシックで有機的で優美な印象だけど
プラハのようにバロック様式やルネッサンス、ネオルネッサンス様式のなかに
あると、ものすごく現代的なデザインに見える。
「角があったら丸くするべし!」というバロック様式に比べると
直線と曲線のコントラストが際立っている。
ギリシャ時代からの流れを汲む黄金比をベースにした意匠よりも
ずっと「すごくセンスのいい人が頭で考えて作ったデザイン」という
感じがするのだ。当時は相当批判されたというのもわかる気がする。

プラハ本駅は東京駅の八重洲口と丸の内口のように
ふたつの顔があって、バスターミナルがあるほうがアールヌーボー、
反対の旧市街のほうに面しているほうは近代的なデザインだ。
最終日はこちら側の写真を掲載する。

看板には「PRAHA HLAVNI NADRAZI」と書いてある。HLAVNIが「メイン」、NADRAZIが「駅」の意。
Praha Central Station

ここから歩いて5分くらいのところにも、PRAHA MASARYKOVO NADRAZIというもう一つの鉄道の駅がある。

最後の最後でこんなすごいのを見つけてしまった。
ガイドブックにも載っていなかったが、ものすごい色彩のシナゴーグ。

Synagogue

少し早めに空港に向かって、ゆっくりとチェックイン。
ドバイ経由で関空に戻る。

最後に、となりに座った外国人のおじさんが入国書類を書くのに難儀していたので、
ちょっと手伝ってあげた。JICAでガーナから日本にやってきたらしい。
「ガーナといえばチョコレートが有名ですね」と言ったら
なんでかとても喜んで、ガーナのチョコレートをいただいてしまった。
(お礼に「はちみつきんかんのど飴」あげたけど、未知の味だったかも…。)

旅の最後にほのぼのしました。ありがとうガーナのおじさん。
今の日本は大変だと思うけど、いい人たちとめぐり会って日本が好きになってほしいです。

chocolat de Ghana

これにてプラハの旅日記は終了。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

8月23日 関空にて

Prague 5

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

2011年8月21日
プラハ5日目。

旧市街の真ん中に立つという野菜と土産物のマーケットに行ってみる。
マーケットのくせに、朝の9時でもまだみんな店作りをしているところで
観光客相手だからか随分のんびりしている感じであった。

Market

プラハの土産物といってもまだまだ開発途中と言ったところで
めぼしいものは何も無い。マリオネットとかどこに置いていいのか
わからないし、そもそもかなり不気味なのが多いし。
I LOVE PRAGUEって書いてあるマグカップとかTシャツもなあ。
店がすべて開くのを待つまでもないと思って、ひとまわりして移動することにした。

ヴァーツラフ広場周辺をゆっくり見ていないので
そのまま歩いて向かうことに。
広場と言っても表参道のようなかんじで、
中央分離帯のようなものはあっても、たいして広くなく
車もがんがん通っていて大通りというかんじだ。

共産主義博物館というのが近くにあるらしいので行ってみることに。
マクドナルドが1階にあって、同じフロアにはカジノがある
不思議な雑居ビルのなかにある。

Museum of Communism

去年、グルジアのゴリでスターリン博物館を見たので
今回も一応見ておくことにした。
当時の落書きが残された壁がそのまま展示してあったり
スターリンの写真があったり色々なのだが
一番よかったのは1968年から1989年のビロード革命までのニュース映像だった。
無血革命とかいわれてるけど、民衆と機動隊は結構激しく衝突していて、
全然無血じゃないなあと思った。
さらっと流すつもりが結構がっつり見てしまった。

次にミュシャ美術館へ。(チェコ語では「ムハ」と発音するので
正確にはムハ美術館だ。)
日本人に人気があるからか、日本語のガイドブックは豪華版も用意されていた。
なんとなく豪華版のほうを買ってしまったけど、展示数もそんなに多くないし、
そもそもミュシャそんなに好きじゃないしでちょっと割高な印象。
ミュシャはポスターで一躍有名になって、日本人が知ってるのも
輪郭をはっきりととっているマンガっぽいタッチのものだが
油とか素描が意外といいな、と思った。
こってりしたタッチだと、フェルナン・クノップフを彷彿とさせるものがある。

その後、路地を右往左往しつつ旧市街の南のほうへ。
かつてヤン・フスの本拠地だったベツレヘム礼拝堂を見る。
焼失してしまって、今のものは1950年代に再建されたものらしいが
装飾もなく質素で素朴な雰囲気が、今まで見てきたゴシックやバロックとは
対照的なかんじで好ましく思った。現代ものだと思うが。
内装にあわせて直線的なデザインの椅子が置かれていてかっこいい。

Bethlehem Chapel

礼拝堂を出るとちょうど昼ごろだったので、礼拝堂のとなりの居酒屋へ。
チェコ料理があったので一番上に書いてあった豚煮込みを食べてみることに。
見た目全然美味しそうじゃないものが来て衝撃的であったが
味もまた推して知るべしというか。
クネドリーキという小麦粉と芋を練って茹でたもちもちしたやつが
しょっぱいソースを程よく緩和してくれていい感じであった。
感想はそのくらいだ・・・。ビールは相変わらずどこで飲んでも美味しいが。

午後は川向こうに行ってみようということで、
チェコ軍団橋を渡ってベトシーン公園へ。

Petrin Park

ケーブルカーに乗って山頂のほうへ向かう。このへんで、
一昨日、昼休みにぶつかってしまって見られなかったロレッタ教会を
見に行こうと思い立ち、ベトシーン公園のなかを
プラハ城のほうへ向かって歩く。緑が多くて(というかそれしかない)気持ちのいい公園だ。
プラハの西岸は東のほうと比べると小高い丘になっていて
地形も起伏に飛んでいるのでフォトジェニックだ。
階段が多いので路上駐車もないのがいい。

street to "Mala Strana"

階段を登ったり降りたり、狭い路地をくねくねと歩くうちに
見覚えのあるロレタンスカ通りに出た。
ロレッタ教会は白亜の美しいバロック式の教会で
回廊の壁画や宝物庫のお宝なんかはまるで美術館にいるようであった。
ダイヤをちりばめた聖顕台とかはもうものすごいキラメキようで、
やっぱり仏教の仏壇もイスラムのメヘラブも、権力がいきつくところは
同じだなあと思ってしまう。

Loreta

ちなみに、ロレッタ教会の礼拝堂の天使や聖人像は
みんな着彩されているのでなんだか生々しい。

Loreta

ロレタンスカ通りに入る直前に通った道は
ずいぶん賑やかだったなあと思ってたどってみると
なるほど、カレル橋から続いている道なのだった。
カレル橋を見物した観光客がそのまま流れてくるので
両替商や土産物屋が多い。

ちょっとした広場に出て、通りすがりの教会に入ってみたら
そこがガイドブックにも載っているような聖ミクラーシュ教会だった。
全体的にピンクと白と金色でまとめたバロックだが
こちらは天使も聖人も大理石か金一色であった。これもすごい。
ちなみにここのパイプオルガンはモーツァルトも演奏したことがあるらしい。

Church of St. Nicolaus

土産物屋やレストランにまじってひっそりと古本屋があったので立ち寄ったところ
19世紀の植物画のリトグラフが15000円くらいで売っていた。
小さい作品だが、ピンク色のポピーが丁寧に描かれていてなんとも素敵だった。
値段を聞いたり、行きつ戻りつしてやっぱり買おうかな!と思ったのだが
当初聞いた金額よりも実は5000円くらい高いことが判明したのと
クレジットカードが使えないので、換金するとなるとまた手数料がかかるし
まあそのくらいの理由で悩むくらいならいらんかもな、と思って諦めた。
美術品はもうちょっと大人になってから考えよう。

そういえば、すっかりロレッタ教会に行くことばかり考えて
ベトシーン教会をスルーしてしまったのだが、そもそも当初は
ここの天文台が見たかったのだと思い出した。
本当に行き当たりばったりだが、やっぱり見ないと後悔しそうだったので
ふたたびトラムとケーブルカーと乗り継いで
天文台に行くことにした。

トラムの乗換駅でみかけた花嫁さん。
なんでこんなとこ歩いてるのー!?
Brides on the road

Fnicular

クーポラが3つ並ぶ天文台は19世紀のもので、建築そのものが素敵。
メインの観測所は修復中だったが
2番目の観測所には入ることができて、暇そうだったお兄さんが望遠鏡を動かしたり
クーポラの開閉もしてみせてくれた。ほとんど地元の人しか来ないような施設なのに
(解説文はチェコ語しかないし)ちゃんと観光客に英語で解説できるってすごいなあと思う。
天文好きらしくプラネタリウムで2年バイトしてここに潜り込んだらしい。
いいなあ、こんなかわいい天文台で働けるなんて。

Observatory

公園内には鏡の迷路とよばれる19世紀末に行われた
博覧会の遊覧施設がまだ残っている。
鏡が張り巡らされた小さな迷路だが、内装がクラシックで可愛い。
迷路といいつつ一本道なので、すぐに出口に出てしまうのが残念だが。

Labyrinth of the mirrors

今日は最後の一日だったので、欲張って歩きすぎてしまった。
昼に例の豚煮込みをがっつり食べたので
夕飯は近所のショッピングセンターのフードコートで
簡単に済ませ、ホテルに戻ってそのまま眠ってしまった。

Prague 4

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

2011年8月20日
プラハ4日目。

朝市で蚤の市に出かける。最寄の地下鉄駅FlorencからB線で郊外に向かい
(といっても5駅ほどだが)Kolbenovaという駅で降りる。

いきなり数人の警官がセキュリティチェックをしている。
「パスポートかIDは?」と無愛想に言われたので
「パスポートはホテルに置いてきたし免許証があるけど
たぶん読めないと思いますが」と応えた。警官はしばし悩んで
「どこから?」と尋ねるので「日本。」と応えたら
「行ってよし」と言われた。日本すごい。日本人安全。
この蚤の市は大規模で、地元の人も観光客も多く集まるので
トラブルがあるのだろうか。外国人は尽く止められてたなあ。

さて、蚤の市だが入場料は20kc(100円くらい)が必要で
入るとだだっぴろい敷地にテントが出ている。

Market in Kolbenova
となりはまだ煉瓦の煙突が残る工場。

日用品から靴、洋服、CD、DVD、骨董、軍の払い下げ品、玩具などジャンルもさまざま。
とくにアンティークは掘り出し物が多くて、朝イチだというのに
本気で買い物してしまった。
目覚まし時計、ルーペとクリップが一体化している理化学系の道具、
かつて時計だったと思われる木製のガラクタを購入。しめて2000円ほど。
とくに木製の時計は、一度値段を聞いてから店の前を3往復くらいして
最後にしゃがみこんでしみじみと眺めていたら、店主が
「そんなに気になるならさらにまけてあげるよ…」というようなことを
もにょもにょっと言いつつ、じゃっかん可哀想な子を見る目で50kc下げてくれたので、
そこからさらに減額交渉してゲットした。(鬼)
まあ向こうはそれでも高く売ったと喜んでいるだろうし、
こちらも日本の骨董屋の1/30くらいの値段で買ったのでお互い幸せだ。

思わず大荷物になってしまったので、一度ホテルに戻って荷物を置いて
植物園Botanika Zahraに向かう。
こちらも外見はずいぶんこぢんまりしているのだが思ったよりも奥行があり
有料の温室はオウムやインコの展示や、サボテンのコレクションが
充実していて小さいながらもかなり良い植物園であった。

Botanika Zahra

Botanika Zahra
ラベンダーの植え込みには紋白蝶がたくさん飛んでいた。

帰り際、温室の受付にいるオウムが大騒ぎしているので
受付のお兄さんたちと笑いながら見ていたのだが
一向に落ち着かないのでお兄さんのひとりが外からまわりこんで
オウムをなだめていた。難しいお年頃なんだろうか。

Botanika Zahra

さて、昨日雷雨に見舞われて挫折したヴィシェフラド一帯が
温室から歩いていけそうな距離だというのがわかったので
(このへんはGoogleMapが大活躍だった)歩いて向かうことにした。
途中、地元民しか行かないようなピザ屋で腹ごなししつつ
巨大なピザとビールをいただく。オリーブとハムがどっさり
乗っていて釜焼きで美味しかったー。

ヴィシェフラドというのは7世紀ごろからあったと言われる城址だが
本当のところはさだかではない。
それでも最も古い建造物で12世紀頃のロマネスク様式の聖堂の一部がある。
一帯が公園のようになっていて、そこに建物が点在している
上野公園のようなところだった。

一番奥に位置するラスボス的な聖ペテロ聖パウロ教会。

Chram sv. Petra a Pavla

教会の内部はミュシャ的な壁画で飾られていて素晴らしい。素晴らしいのだが
柱のひとつひとつに描かれている王族や僧侶、村人などの絵は
静謐で思慮深いようにも見えるのだが、不思議と寂しそうだったり、
狡猾そうだったり、薄情そうだったり、何かに悩んでいるようにも見える。
ガイドブックには特に言及されていないが、なんか気になる。
こんなかんじ。

クラシックはほとんど聴かないくせに、一応ドボルザークの
お墓もお参りしておいた。
ところでドボルザークは現地語読みだと「ドヴォジャーク」という、
さらに勢いのある発音なのである。ちなみにミュシャは「ムハ」で
なんか力が抜ける。

Dvorak

教会の毎正時の鐘は「モルダウ」をはじめ、チェコの代表的な曲のメドレーだった。
ということは、それを奏でるためのすべての音階のカリヨンがあるってことだよな。
地味にすごい。

すっかり昨日のリベンジを果たし、すがすがしい気分で
あとはどうするかなあと思ったが、今日は調子がいいし、行ける時に行っておこうと思い
旧市街の「クレメンティヌム」という国立の図書館に行ってみることにした。
もとは16世紀の修道院からはじまって、おもに研究施設として
プラハ城に次ぐ複合施設となったらしい。今は国立の図書館なんだそうだ。

Klementinum

残念ながら期待していた天文塔と、神学書の図書館は修復中のため閉鎖中(涙)
鏡の間と言われる超バロックな部屋しか見ることができなかった。
バロック…いいんだけど、やりすぎてるのはかっこいいんだけど、
上品にまとまってるのはイマイチなんだよなーと思ってしまう。
好き嫌いの問題だけど。

全然関係ないのだが、ゴシック様式の建物を見るたびに
なんでゴスロリはゴシックなんだろう、と思うのだ。
様式から言うとゴシックというより、バロックロリータのほうが
しっくりくるような気がしてならないのだが。バロロリ。語感は悪い。

最後の最後でちょっと残念な結果になってしまったので
Tescoに行ってお土産のお菓子やチーズなどを購入。
本日の見学はこれにて終了。

Prague 3

Posted カテゴリー: 2011 プラハ

2011年8月19日
プラハ3日目。

天気予報は雨。これは当たって、未明に雷の音で目が覚めた。
1時間もするとすっかり雨があがったので早朝6時半ごろに
カレル橋のほうまで行ってみる。平日の昼が嘘のように人がいない。
雨に洗われたひんやりした空気が川を渡って、本当に気持ちがよかった。

Charles Bridge

一度ホテルに戻り、朝食を食べてからプラハ城に向かう。
ガイドブックにあったように地下鉄でMalostranska駅で降り、
旧登城道を登るルートで行ったのだが、これだと裏口から入ることになる。

The Road to Castle
わりと無茶な人々。

裏口から入ったとはいえ、坂をのぼって門をくぐり、
聖ヴィート大聖堂の威容を見たときにはちょっと震えた。
城にはあまり興味がなかったのだが来て良かったよ。
本気のゴシック建築ってすごいのな。
ここんとこロマネスクかビザンチン様式ばっかりで、
パリのノートルダムを見たのもずいぶん昔なので
すっかりゴシックの実力を忘れていたのだが
実際見るとやっぱりすごいや。

St. Vitus's Cathedral

このあたりで再び雨。傘のない観光客のおばちゃんたちが、
ちゃっかり私の背後にくっついて私の傘に入っていたので
笑ってしまった。
「もうちょっと寄って一緒にはいりましょ」って言ったら
たいそう喜ばれた。これで少しは親日になってくれたまえよ。
(って、ベトナム人だと思われてるかもしれないけど。)
建物に入った瞬間すごい雷で、大聖堂の中で雷鳴を聴くという
ハリー・ポッターかゴシックホラーにありそうな貴重な体験をした。

St. Vitus's Cathedral

城の中には大聖堂のほかにも、旧修道院、王宮、火薬塔、美術館など
いくつもの施設があって、共通券で見ることができる。
ただし、高い方のチケットを買わないと見られない場所もあるので
注意されたし。

じっくり見れば丸1日かかってしまいそうだが急ぎ足で午前中で
ひとまわりして正門から出るかたちになった。
ちょうど正午の衛兵の交代式があるようで、ものすごい人だかり。
たまたま居合わせたので、せっかくなので見物してたら
行進だけは良い場所で見られた。
ブルーグレイの制服が爽やかでかわいい。

その後、ロレッタ教会を見ようと思ったのだが、
ちょうど昼休みにぶつかってしまい、先にストラホフ修道院を見ることに。
あまり期待していなかったのだが、現在は民族文学博物館になっていて
中世からの書物が保管されている美しい部屋が良かった。
廊下の飾り棚の中に標本が入っているのも、かなりぐっときた。
このへんの写真は、あらためてGalleryのほうに掲載したい。

天気も怪しいので今日はインドアで、と考えて
午後は博物館に時間を充てていたのだが、正面の階段をのぼったら、
「国立博物館はココだけじゃない!」というポスターが貼ってあって衝撃。
本丸がまさかの休館であった。
しかも全面改装のようで、むこう5年間は本館を閉めるらしい。
隣の新館の展示は驚きのしょぼさで切なくなる。

折しも雨が降り始めたので、雨の墓地もいいかもなあ、と思って
ヴィシェフラドに向かったのが運の尽きであった。
最初のうちは小雨だったものの、一番奥の大聖堂に近づくにつれて
ものすごい雷雨になり、しかも聖堂は午後お休みとのことで
(ほんとにツイてない)墓地に逃げ込んで、誰のだかわからない
豪華な屋根付きのお墓で雨宿りさせていただくことに。
なんだかすいません。
まあ、雨ならではの写真も撮れたのだが、大聖堂のこともあるし、
また出直そうと思ってとぼとぼ駅に戻った頃に雨があがってさらに凹む。

こういう日はおとなしくしているに限る、ということで一旦ホテルに戻り
シャワーを浴びて冷えた身体を温める。
夜はヴァーツラフ広場でお土産を見て(びっくりするほど買うものがないのだが)
もうすっかり道もおぼえつつある旧市街の広場まで歩き、
屋台でソーセージとビールを買って夕食とした。
どこの国でも屋台ってのは気質じゃなさそうな人がやってるもんなんだな。

8時過ぎの薄明るい空が美しい。
Old Town Square